長崎IRコンセプト募集 国内外5事業者申請

 長崎県は22日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に向けて実施しているコンセプトの募集について、国内外の5事業者から参加登録の申し込みがあったことを明らかにした。

 コンセプト募集は10月に開始し、11月22日夕まで参加登録を受け付けた。長崎県はこの日、中村法道知事の定例会見で、3事業者から応募があったことを公表。長崎県によると、オシドリインターナショナル、カジノオーストリア、カレントという。会見後、さらに2事業者からの申し込みを把握。2事業者は名前を公表するかどうか確認できていないという。中村知事は「関心を示していただいていることは大変ありがたい」と述べた。

 長崎県は29日までに、各事業者に参加資格があるか審査する。各事業者は1月10日までに事業方針や施設・運営計画、ギャンブル依存症など懸案事項対策をまとめた提案書を提出。長崎県は2月21日までに各事業者から意見を聞く。

 長崎県は3月ごろに提案内容を踏まえた実施方針をまとめる予定。その後、正式な事業者の公募を始め、秋ごろに1者を選定する。

 IRは、佐世保市のハウステンボスを候補地とする長崎県のほか、横浜市や大阪府・市、和歌山県の4地域が誘致を表明。北海道や東京都、千葉市、名古屋市の4地域が検討している。国は2021年1月から各地域の認定申請を受け付け、国内で最大3カ所を選ぶ。

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