iPS研究「引き続き支援」と文科相 予算減額の動きに

©株式会社京都新聞社

 萩生田光一文部科学相は22日の定例会見で、京都大iPS細胞研究所への予算減額の動きが政府の一部で出ていることに関して「引き続き着実な支援を行う」と述べ、再生医療普及の支援に努めていく考えを示した。
 政府はiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究に、2013年からの10年間で計1100億円の支援を行うことを決めているが、23年度以降については未定。
 萩生田氏は「iPS細胞はわが国発の素晴らしい技術。研究がさらに発展するよう(京大iPS細胞研究所所長の)山中伸弥教授をはじめ研究者に寄り添い、今後とも支援したい」と強調した。
 拒絶反応を起こしにくいタイプのドナーから作ったiPS細胞を備蓄する事業をめぐっては、自民党の科学技術・イノベーション戦略調査会が自己資金による運営への段階的な移行を求めるなど、水面下で議論が進んでいる。
 萩生田氏は「将来の支援方策を含む今後のあり方に関して、内閣官房が中心となって関係府省と検討している。検討に当たってはオープンな場で議論し、政府として説明責任を果たす必要がある」と透明性の確保に言及した。
 京大の山中教授は11日の日本記者クラブでの会見で、政府や与党内の予算減額の動きに警戒感を示していた。