楽天山崎剛、3年目の飛躍へオフは「食べる」!? 「目標です、これ、一番の」

契約更改を行った楽天・山崎剛【写真:高橋昌江】

契約更改で50万円アップ、色紙に書いた目標は「勝つ」

 楽天の山崎剛内野手が22日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、50万円アップの1100万円でサインした(金額は推定)。

 今季は2軍監督だった三木肇監督のもと、足に磨きをかけてきた。「何事も準備が大事だと教わった。三木さんが来て、盗塁に興味を持つようになり、走れるようになった」と山崎。イースタン・リーグでは昨季の63試合で13盗塁から、今季は70試合で22盗塁とアップ。1軍での出場は昨季の33試合から、16試合と減ったが、盗塁数は同じ4つだった。「(球団から)『盗塁で一発で走れたのは評価できる』と言っていただいた。以前は『ただいけばいいや』みたいな感じでしたが、今年は『こうスタートしたらいける』という自分の中で形が見えてきた」と手応えをつかんだ。

 色紙に書いた目標は「勝つ」。FAで鈴木大地内野手がロッテから移籍し、ルーキーも1位・小深田大翔、2位・黒川史陽がともに内野手と新たな競争相手が出現。「負けないようにというか、負けないです。負けないで頑張ります」と、何度も「負けない」と口にして闘志を燃やした。「盗塁王は取りたいです。そのためにはまず試合に出ないといけない」と話すと、間をおいて「勝つ!」と言い、強調した。

 熾烈な争いを勝ち抜くため、球団から指摘されたのは身体作りに関して。普段はおかずをあまり食べず、ご飯と味噌汁の食事を反省。「1年間、戦える体づくりを考えるように言われたので、この冬はご飯をしっかり食べます。このオフの目標はしっかり食べる。目標です、これ、一番の」。食事時間を長く取り、栄養バランスのとれた食事を多めに食べていくように改善する。

 1月の自主トレは藤田一也内野手にお願いした。「藤田さんは師匠です。守備はもちろんのこと、野球人として、人間として本当にかっこいい」。3年目の来季、存分にグラウンドを駆け巡るためにも“師匠”から多くを吸収する。(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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