【ブログ】こんなレースはそうそうない! ホンダ1-2に加えテレビに映らなかったあの方も/F1自宅特派員ブラジル編

 2019年F1第20戦ブラジルGPはマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーがワン・ツー!ポールポジションだったフェルスタッペン優勝は予想できましたが、ガスリーの2位はまさかという展開でしたね。ブラジルGPの週末は誕生日ラッシュ?ということもあり2重おめでたい週末でした。

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こんにちは、自宅特派員のホンマです。
みなさん、お元気ですか?

先日、病院にお薬をもらいにいきましたらば「ご一緒に予防注射はいかがですか?」とハッピーセットなお誘いが。
インフルエンザワクチン、大変美味しゅうございました。

……思い返せば今年のはじめに、生まれてはじめてインフルエンザに感染をいたしまして。
これまた生まれてはじめての高熱に「こりゃ死ぬな」と覚悟いたしましたが、無事生還いたしました。
ただ、脳みそは、ちょっと煮えちゃった気がいたしますが。

そういえば、あの日あの時、わたしの隣で「ゲホゲホ」していた、あのおっちゃん。
コナン君じゃなくても、わかります。「犯人は、あなたです」
心から反省していただきたい。

まあでも、おかげさまで今年の冬は、無敵の予感がいたします。
これで、どんだけお外で呑んでも、風邪ひかないぞっと!(※風邪は別カテゴリー)

さてブラジル。
「ブラジルのみなさーん、聞こえますかー!」と足元にむかって声をかけたくなる、地球の裏側GPでございます。

ブラジル、そうブラジル、わたくし、一瞬だけ足を踏み入れたことがあるんですよ、ブラジルに。
正味2時間? チョコレート屋と靴屋に寄っただけなんですが、通り過ぎた街並みは黄色がいっぱいでございました。
はたしてあそこは、ブラジルのなんという街だったんでしょうか……。

ブラジルGPと聞いて、一番に思い出すのは、明智光秀いやちがう、フェリペ・マッサさんの数秒天下。
「チャンピオーン、なしよ」のインパクトを超えるレースは、そうそうないんじゃないかしら?
なんて思っておりましたが、今回のレースは、それを上回るインパクトでございましたよ。

フェルスタッペン、ガスリーのワン・ツー。この結果を誰が予想できただろうか?

まさかのホンダ、1-2フィニッシュ!

なんでしょうか、シーズン終盤に突然やってきたこの盛り上がり。
FP1で、マックス・フェルスタッペンさんがコースアウトするもギリギリセーフ、アレクサンダー・アルボンさんは、芝生で滑って赤旗に。

FP2で、ピエール・ガスリーさんがストップし、ダニエル・クビアトさんが、これまた芝生に滑りこんで赤旗に。

牛組は、どんだけブラジルに愛されているのと思っておりましたが、これ今考えると確率変動みたいなものだったのかしら。
結果は、まさに大当たりでございました。

その怒涛のブラジルGP。
予選Q1では、カルロス・サインツJr.さんが、ピットから出れずに終了。決勝最後尾確定に。

Q2では、アントニオ・ジョビナッツィさんがクルリンパ。
黄旗を出して、みなさまのタイムアタックのお邪魔になってしまいました。
そのおかげさまもあってか、ギリギリラインにいらっしゃいました、我らがキミ・ライコネンさんは、Q3に進出です。

Q3のタッペンさんは速かった。ミスしていたのに、あのタイム。

なんでも11月16日はレッドブル代表のクリスチャン・ホーナーさんのお誕生日だったそうで、もらって一番うれしいプレゼントではないですか!
なんというサプライズ上手!

クリスチャン・ホーナーの誕生日をチームでお祝い

……だからどうしたという話なんですが、わたくしホンマは11月14日が誕生日でございまして。
ホーナーさんが、さそり座のおとこならば、いいえわたしは、さそり座のおんな (これが言いたかった)。
ちなみに誕生日プレゼントは、海老フライでございました。胸やけプライスレス。

決勝の観客席では、ブラジルのヒーロー、アイルトン・セナさんが讃えられておりまして。
「オブリガード・セナ」のフラッグが振られておりました。

そうか、あのサンマリノの悲劇から、25年もたったんですね。
91年にセナさんがホンダ車でポールを取って、28年たった今、タッペンさんポールを取ってしまいましたよ。
すでにこの時点で、ドラマチックがとまらない。

タッペンさんは、文句なしのナイススタートでございました。
ハミルトンさんは、セバスチャン・ベッテルさんを抜いて2番手に。

我らがキミ・ライコネンさんは、さりげなくロマン・グロージャンさんにはみ出されましたが、8番手に。
5番手のアルボンさんは、4番手のバルテリ・ボッタスさんを突っつきまわしておられますが、あとちょっとなところで抜けず。

ライコさんは、10グリッド降格していたシャルル・ルクレールさんに、あっけなく抜かされてしまいました。
なるほど納得、これがマシンの差でございます。

レース序盤から良い走りを見せていた(はずの)ライコネン

その後のライコさんですが、画面に映らず。
結構いい位置にいるのに、画面に映らず。

順位情報だけを頼りに、脳内レースで一喜一憂。
2度のセーフティカーを乗り越え、終わってみれば4位でございました……。

久しぶりのポイントに加えて、上位入賞きたわあ。
前の方たちが消えてしまいましての順位ではございますが、結果は結果。
たとえテレビに映らなくても、元気でいてくれたらそれでいいのだ。
……まあ、たくさん映ったら、もっと嬉しかったけどな!

そして同じく映らなかった仲間のアントニオ・ジョビナッツィさんも、後ろにひっついていての5位でした。ダブル入賞!
1ポイントの配当金がいくらかはわかりませんが、来年の開発費に充てていただきたい。

牛組はすごかった。
タッペンさんはもとより、アルボンさんもすごかった。

ベッテルさんを抜いたときは、鳥肌ものでございました。
最終的にはハミルトンさんに撃沈されてしまったけれども、あれがなければ表彰台だったでしょう。

「こう、アルボンとぶつかっちゃってさ~」と言ってたりする?

ハミルトンさんも、レース後すぐに「自分が悪い」とコメントしてましたが、それを快く許すアルボンの懐、深すぎです。
タッペンさんの記念撮影にも、とてもよい笑顔で祝われていて、アルボンさんって大物かも。
タッペンさんは、いいチームメイトを持ちましたなぁ。

そしてガスリーさん。
ハミさんに鼻先で勝てたのは、ノーパン軽量化のおかげ、ではなく。
いや本当に、よくぞあの位置にいてくれました。

レース後、2位駐車場への車の停めかたが、おもいっきり雑だったけど、それもご愛敬。
トロロチームのみんなも喜んでいましたね。わたしももらい泣きしてしまいましたよ。

密やかに応援(心配)してきたけれど、報われて本当によかった……。
クビアトさんも10位入賞いたしましたし、これは最終戦も期待してしまいますよ。
また田辺(豊治/ホンダF1テクニカルディレクター)さんに、泣いていただかなくては!

やってしまったフェラーリのおふたり。後日マラネロでお説教

フェラーリ、フェラーリはなぁ……。
ベッテルさんは寄せすぎて、ルクレールさんは避けなさ過ぎ。
そんな個人的感想でございます。

「みんな目を瞑ってー!犯人は手をあげなさいー!」
これまさに、絶対に笑ってはいけない学級会。
そういえば代表のマッティア・ビノットさんって、先生っぽいですな。

アルボンさんとの接触で、レース後に5秒加算の刑に処されたハミルトンさんは、結果7位でございました。
これ、2回目のピットストップが、運命の分かれ道だったんですかねぇ。

1度目にピットインしそこねた失敗を、2度目でリカバろうとするなんて、メルセデスらしくないよなぁ。
あとハミルトンさんが、無線芸人になってきていて心配です。

そのハミルトンさんのペナルティのおかげさまで、サインツさんが3位に浮上!
最後尾スタートで3位! マクラーレンがついに表彰台にきてしまいました。
レッドブル、トロロッソ、そしてマクラーレンの表彰台。

ホンダPUのことを考えると、なんともいえない不思議な気持ちになりますよ。
世間でよく聞く「別れた方が、お互いに幸せ」って、本当にあるんですねぇ。
なんの話だってことで、みなさんお幸せに。

決勝の11月17日は、本田宗一郎さんのお誕生日だったんですね。
やっぱり、すべてが整っていたんだなあと、思わずにはいられません。
ホンダさん、優勝おめでとうございます。

今シーズンも、残すところあと1戦になってしまいました……。
この調子でいくと、アブダビGPは、どこが勝つかわかりませんよ!
最後まで、楽しみましょう!

それではまた。

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