アセス費計上へ最大限の努力を 政府予算案で長崎県知事

 九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)を巡り、中村法道・長崎県知事は22日の定例会見で、フル規格化に向けた環境影響評価(アセスメント)費の政府予算案への計上について、国土交通省に確認したとして「ぎりぎりまで最大限の努力を重ねていただけると思う」と述べた。

 未着工区間について、長崎県やJR九州はフル規格での整備を求め、与党検討委員会もフル規格が適当との見解をまとめている。しかし、佐賀県の山口祥義知事は反対しており、今月19日の定例会見でも改めて「(認める)環境にはない」と明言している。

 中村知事は「(年末の予算編成までに)若干時間が残されている」とし、「(国交省から)ぎりぎりまで調整の方向性を探って、柔軟に対応したいという考えを聞いている」と述べ、推移を見極める考えを示した。

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