対馬で公開中のツシマヤマネコ 愛称は「かなた」

「かなた」に愛称が決まった雄のツシマヤマネコ(環境省対馬野生生物保護センター提供)

 長崎県対馬市上県町の環境省対馬野生生物保護センターは22日、公募していた4代目の国天然記念物ツシマヤマネコの雄の愛称が「かなた」に決まったと発表した。

 「かなた」は2015年4月13日に福岡市動物園で生まれた4歳で、人間に例えると20代。同センターと県、対馬市でつくる運営協議会が、応募があった307通の中から選んだ。「かなた」は2通が推しており、同市美津島町にある飛鳥時代の山城「金田城(かなたのき)」跡や、福岡という“彼方(かなた)”から来たことにちなんでいる。

 山本以智人(いちひと)・上席自然保護官は「お客さんが海のかなたからたくさん来ますようにとの願いも込めている。一人でも多く、ツシマヤマネコの保護に関心を持ってもらえたら」と話している。

 「かなた」の公開は休館日(原則毎週月曜)を除く午前10時~正午、午後0時半~4時半。問い合わせは同センター(電0920.84.5577)。

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