【柔道GS大阪】渦中のサイード・モラエイが初参戦。3度目の正直にかける藤原崇太郎との対戦は!?/男子81kg級・みどころ

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今年の世界選手権代表藤原崇太郎(日体大)Photo ItaruChiba

2020年東京オリンピック代表選考を兼ねる大一番に日本代表はどんな思いで挑むのか。男女全階級の見どころを紹介する全14回連載の10回目。

男子81kg級には昨年の世界王者サイード・モラエイ(IJF)がグランドスラム日本大会に初参戦を果たす。知っての通り、モラエイは今年の世界選手権に出場している最中、イスラエル代表との試合実現の可能性が出てくるや母国イランから試合を棄権する旨の圧力を受けたことを告白。結局、対戦はなかったが、身の危険があったため母国に帰国することはなく、向かったドイツで難民認定を受け、今大会には難民選手団体所属で出場することになった。

柔道のスタートは19歳と遅かったが、7歳からずっと続けていたレスリングのテクニックをベースとした反り技系の破壊力は強烈無比。順当に勝ち上がれば、準々決勝で藤原崇太郎(日体大)との一戦が実現する。藤原は過去国際大会で2度モラエイに敗れているだけに、3度目の正直にかける。

元世界王者の永瀬貴規(旭化成)はケガから復帰後国際大会で3連覇中と絶好調。左右どちらからでも自由自在に技を仕掛けられる今年の世界選手権準優勝のマティアス・カッセ(ベルギー)との準々決勝が最初の山となるか。

昨年の全日本選抜体重別では藤原を撃破している佐々木健志(ALSOK)は昨年のGS大阪優勝者。その勢いで直後に開催されたワールドマスターズでは初戦で世界チャンピオンのモラエイを撃破。決勝まで進んでいる。世界ランキング6位で内股すかしを得意とするフランク・デウィビット(オランダ)との準々決勝で最初の難関となるか。

今年の講道館杯準決勝では前述の佐々木を撃破して優勝したばかりの友清光(国士舘大)は期待のニューカマー。まだ海外勢には対策を練られていないと予想されるだけに、勢いづけば上位進出の可能性も。今年の世界選手権3位入賞のA・バロアフォルティエ(カナダ)との3回戦が試練の一戦となりそうだ。

文=フリーライター・布施鋼治