元本塁打王・バティースタ メジャー復帰のチャンスを待つ

2010年と2011年に合計97本塁打を放ち、2年連続で本塁打王のタイトルを手にしたホゼ・バティースタは、ブレーブス、メッツ、フィリーズの3球団でプレイした2018年を最後にメジャーの舞台から姿を消した。しかし、このドミニカ共和国出身のスラッガーは、現役引退を決めたわけではなく、多くの時間を家族と過ごす現在の生活をエンジョイしつつも、メジャー復帰のチャンスを待っているという。

バティースタは、マイアミで行われたデービッド・オルティス主催のゴルフ大会に参加した際、「今は家族と多くの時間を過ごすことを大切にしている」と話した。その一方で「何かが起こるのを待っているところだよ。未来を予測することはできないからね。僕のキャリアに何が起こるかは、本当にわからないよ」とも語り、もう一度メジャーの舞台でプレイすることを諦めていないことを示唆した。

2018年は3球団で合計122試合に出場して打率.203、13本塁打、48打点、OPS.727に終わったバティースタ。2019年はプレイしなかったが、その理由について「適切なオファーがなかったんだ。だから、スプリング・トレーニングやレギュラーシーズンで、僕の姿をみなさんにお見せすることができなかった」と語った。

すでに39歳ということもあり、「僕のような年齢の選手にとって、市場の状況は大きく変わってしまった」と高齢の選手に厳しい市場が続いていることも理解している様子。しかし、「今すぐに引退について考える必要はないと思っている。引退について真剣に考えたことはないし、引退することは考えていない」と語り、現役引退を正式に表明するつもりはなく、メジャー復帰に向けてトレーニングを行っていることも明らかにした。

メジャー15シーズンで8球団に在籍し、通算1798試合に出場して打率.247、344本塁打、975打点をマークしているバティースタ。2010年代前半を代表するスラッガーに、メジャー復帰のチャンスを与える球団は現れるのだろうか。

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