日米合作「憎しみを超えて」キッズゲルニカ完成 長崎

日米合作のキッズゲルニカの制作に取り組む子どもたち=JR長崎駅かもめ広場

 平和への願いを込めた「キッズゲルニカ」を制作するワークショップが23日、長崎市尾上町のJR長崎駅かもめ広場であった。市民や観光客ら約100人が、米イリノイ州エバンストン市の子どもたちが手掛けた作品に描き加え、日米合作「憎しみを超えて」を完成させた。被爆75年の来年8月、爆心地公園(同市松山町)内に展示する。
 作品は、パブロ・ピカソの反戦壁画「ゲルニカ」と同サイズの縦3.5メートル、横7.8メートル。9月、エバンストン市のロイスモアスクールの約40人が、差別や銃のない世界を願って、赤い炎や青い湖、黒い高層ビルなどを描いた。
 23日は、かもめ広場に広げた作品に、長崎市内の子どもたちが、花などを色とりどりの絵の具で表現した。市立山里小6年の古木あすかさん(11)は「黒いビルに黄色で明かりを描いたりして、作品が華やかになった」と話した。
 取り組みは、市民グループ「長崎親善人形の会(瓊子の会)」と奉仕団体「長崎キワニスクラブ」が企画。長崎平和特派員で、エバンストン市にあるノースウエスタン大の宮崎広和教授が橋渡しした。

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