「ストリートハンドボール」楽しんで 相模原で初イベント

ゴールに向かってシュートを打つ児童=相模原市立南大野小学校

 体の接触やドリブルを禁じ、大人から子どもまでが一緒に楽しめるよう考案された「ストリートハンドボール」を体験するイベントが23日、相模原市立南大野小学校(同市南区)で開かれた。県ハンドボール協会によると、ストリートハンドボールの公式イベントは県内初。

 協会によると、ストリートハンドボールは2006年、デンマークで誕生。通常のハンドボール競技に比べ、ボールが小さく、コートも狭い。最大3歩まで歩け、シュートブロックやパスカットもできるが、体の接触は禁止され、選手からボールを奪うことはできない。

 東京五輪・パラリンピックを前に、ハンドボールの魅力を体感してもらおうと、同校近くにある上鶴間公民館が主催。同校や周辺の小学校の児童21人が参加した。

 子どもたちは、日本ストリートハンドボール連盟の渡辺広幸理事長(56)からルールを教わった後、指導役の県立岸根高校(横浜市港北区)ハンドボール部員との混合チームに分かれ、試合を行った。

 児童はパスを駆使してゴールに迫り、見事にシュートが決まるたび、チームメートと喜びを分かち合った。南大野小3年の岩崎千祥君(9)は「ボールが軟らかくて投げやすい。コートも狭く、そんなに走らなくていいので体力も消耗しない。またやってみたい」と声を弾ませた。渡辺理事長は「親子でもプレーを楽しんでもらえたら」と普及に期待した。

© 株式会社神奈川新聞社