トリニータ、土壇場失点 清水と引き分け【大分県】

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【大分―清水】前半45分、先制ゴールを決めて喜ぶ大分のMF田中(中央)=IAIスタジアム日本平

 明治安田J1第32節最終日(23日・サンプロアルウィンほか=8試合)横浜Mが仲川のゴールで松本を1―0で下して勝ち点64とし、残り2試合で今季初めて首位に立った。前節首位のFC東京は湘南と1―1で引き分け、同63で2位に後退した。次節、横浜Mが勝ちFC東京が負けると、15年ぶりの優勝が決まる。

 3位の鹿島は広島と0―0で引き分けて勝ち点60。既に第32節を終えていた同57の4位川崎はリーグ3連覇の可能性がなくなった。最下位の磐田は札幌に競り勝ち、残留に望みをつないだ。G大阪は仙台に快勝。

 大分は静岡県のIAIスタジアム日本平で清水と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は12勝11分け9敗の勝ち点47で、順位は7位のまま。

 大分の次の試合はリーグ第33節の30日午後2時から、仙台市のユアテックスタジアム仙台で仙台と対戦する。

 【大分1―1清水評】大分は終了間際に追い付かれ、敵地で勝ち点3を逃した。

 大分は前半45分、右サイドのMF松本が送ったパスをFWオナイウ、FW三平とつなぎ、中央まで走り込んだMF田中が決めて先制した。

 後半は相手の圧力をかわしながら好機を築いたが決めきれず、同43分にセットプレーの流れから同点とされた。

〇好機に追加点奪えず

 大分は清水の猛攻を耐えに耐えたが、終了間際に追い付かれた。前半の苦しい時間帯をしのいで、先制点を奪ったMF田中達也は「勝ちきれる試合だったので残念」と、今季初ゴールにも笑顔はなかった。

 立ち上がりから、相手の個人技とパワーに押し込まれた。FWドウグラスらの強烈な推進力を受けて押し込まれ、立て続けにシュートを浴びた。それでも、DF鈴木義宜を中心に集中を切らさずに守りきると、流れは大分に傾いた。

 前半45分、右サイドからMF松本怜が浮き球で前線に送り、FWオナイウ阿道が落としたボールをFW三平和司がラストパス。「フリーだったので決めるだけだった」と、左サイドを駆け上がった田中が落ち着いて流し込んで欲しかった先制点を奪った。

 後半は15分に三平、37分にオナイウが決定機を迎えたが、いずれも決めきれなかった。終盤は清水の猛攻にさらされ、何とか耐えたものの、FKのこぼれ球を決められて同点とされた。鈴木は「粘り強く守れていたが、いらない反則をなくすべきだった」とうつむいた。

 追加点を奪える好機がありながら、決めきれなかったのは課題。ただ、完全アウェーの雰囲気の中で勝ち点を失わなかった。片野坂知宏監督は「厳しい試合になると思っていた。負けなかったことをプラスにとらえたい」と顔を上げた。今季は残り2試合。積み上げてきたサッカーをさらに高め、内容と結果を大事にしたい。

〇田中が先制、J1初ゴール

 夏の移籍期間にG大阪から加入したMF田中達也がJ1リーグ初ゴールを決めた。前半終了間際、FW三平和司のパスに猛然と走り込んで先制点をチームにもたらした。今季途中加入ながら、第20節川崎戦以降は全試合で先発出場。持ち前のスピードで左サイドを突破し、これまでの試合でも得点のチャンスはあった。

 「今まで決めきれないことが続いていたが、これでうまく乗っていければ」と田中。今季の残り2試合に向けて「チームとしては来季につながる試合をして、個人としては結果にこだわってやっていきたい」と意気込んだ。

〇もったいなかった

 大分トリニータ・片野坂知宏監督の話 相手の攻撃陣は強力なので1失点は覚悟の上だった。2、3点目を取れるかを求めて戦った。後半、カウンターでチャンスをつくったが、そこで決めきれなかったのがもったいなかった。

 MF松本怜の話 相手のサポーターの雰囲気がすごくて戦いにくい試合だったが、勝ちきりたかった。一つでも上の順位にいけるよう残り2勝できるように頑張りたい。