桜名簿破棄で『シュレッダー使用記録』提出要請

 桜を見る会に総理らが推薦した名簿が日本共産党の宮本徹衆院議員の資料請求日にシュレッダーにかけられ廃棄されていた問題。内閣府・内閣官房はGW前に処理したかったが、シュレッダーが空いていなかったため、GW後の5月9日になった、と廃棄は資料請求とは関連するものではない旨を強調している。

 この理由を受け、国民民主の森ゆうこ参院議員は22日の参院予算委理事懇談会で、政府側の説明が事実かどうかの裏取りのため「連休前から5月9日までの『シュレッダー使用記録』の提出を要請した」(森議員ツイッターでの発信)。

 日本共産党の宮本衆院議員は「5月9日に資料請求したのに、国民代表からなる国会の監視を逃れるために、名簿などの資料を破棄したのであれば、三権分立と民主主義を踏みにじるもので許しがたい」と政府の説明が事実かどうか、事実でなかった場合には民主主義を踏みにじる行為になると提起している。

 名簿をめぐっては安倍晋三総理や自民党などの推薦者名簿のみが電子データとともに「廃棄(消去)」されていた。なぜ政治推薦枠だけが廃棄されていたのかにも強い疑問があがっており、野党は消去したという電子データの復元を求めている。(編集担当:森高龍二)

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