ジラルディ新監督のフィリーズ グレゴリアス獲得を検討か

昨オフ、ブライス・ハーパー、J.T.リアルミュート、ジーン・セグーラ、アンドリュー・マカッチェン、デービッド・ロバートソンを獲得する大型補強を展開しながらも、今季は81勝81敗という期待外れの成績に終わったフィリーズ。今オフも積極的な補強を展開することが予想されており、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、フィリーズがディディ・グレゴリアスとマディソン・バムガーナーの獲得に興味を示していることを伝えている。

注目はグレゴリアスだろう。フィリーズは今オフ、ゲーブ・キャプラー(現ジャイアンツ監督)を解任してジョー・ジラルディを新監督に据えたが、ジラルディにとってグレゴリアスはヤンキース時代の教え子である。2015年、グレゴリアスはデレク・ジーターの後継者としてヤンキースに加入し、ジラルディの下で3年間、正遊撃手を務めた。そのグレゴリアスが、今度はフィリーズの一員となって再びジラルディの下でプレイする可能性があるというわけだ。

もし、フィリーズがグレゴリアスの獲得に成功すれば、攻守に精彩を欠いたセグーラは、チームの穴の1つである三塁へコンバートされることになるだろう。あるいは、セグーラを二塁に回し、スコット・キンガリーを三塁に置き、セザー・ヘルナンデスをノンテンダーFAとしてしまう選択肢もある。今季の年俸が775万ドルだったヘルナンデスは、来季が年俸調停期間のラストイヤーであり、来季終了後にフリーエージェントとなる。

また、今季の先発防御率が4.64だったフィリーズは、先発投手の補強も急務となっており、先発ローテーションが右腕偏重となっていることから、バムガーナーやコール・ハメルズといったベテラン左腕が獲得候補に挙がっている。バムガーナーはチーム状況に合った選択肢と言えるが、ジャイアンツからクオリファイング・オファーを受けていたため、獲得の際にはドラフト指名権の喪失が発生する。その点を考慮し、バムガーナー以外の選択肢を優先する可能性もありそうだ。

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