貧困や飢餓に善意の輪を、登別で世界食料デー大会

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 第28回世界食料デー登別大会(同大会実行委員会主催)が23日、富士町の市民会館で開かれた。国連食糧農業機関(FAO)駐日事務所のチャールズ・ボリコ所長が「世界のみんなが食べられるしあわせのために」をテーマに講演。参加した市民らが世界の食料事情などに理解を深めた。

 大会冒頭、志賀征夫大会長があいさつで「飢餓で苦しむ人々を少しでも救うため、皆さんにしっかりと情報提供し、善意の輪を広げていきたい」と述べた。来賓として小笠原春一市長もあいさつした。

 講演では、ボリコ所長が世界の飢餓状況について「世界には全ての人を養うだけの食料はあるが、いまだに世界で約8億2千万人が栄養のある食料を入手できない状況」と紹介。飢餓の主要因として、気候変動や紛争などを挙げ「食料ロス・廃棄も大きな問題。食料総生産の約3分の1は食されていない。温室効果ガスの発生の原因にもなる」と訴えた。

 幌別中学校吹奏楽部や男声合唱団「Primo」などが賛助出演。登別青嶺高校と登別明日中等教育学校の生徒たちが世界食料デーへの参加を呼び掛けた。

 世界食料デー(10月16日)は、世界に広がる貧困や飢餓を解決することを目的にFAOの決議に基づき、1981年(昭和56年)に国連が制定した。92年に登別で同実行委が発足し、啓発活動などを進めている。(高橋紀孝)

【写真=世界の食料事情などについて説明したボリコ所長】