山頂から絶景が楽しめる穴場ポイント!歴史が詰まった三室縄文遺跡

福井県北東部にある勝山市。
人口2万3千人ほどの山間の街で、絶景ポイントを見つけました。

広い空、 紅葉で色づく山々、 雄大な川、 眼下に広がる田んぼ、 市街地の向こうには勝山城(博物館)が!

ここは、勝山市遅羽町にある三室山の山頂。
標高180m程度の小さな山ですが、ここにはすごい歴史もあるんです!

県指定史跡・三室縄文遺跡とは?

勝山駅から南に車で4分ほど。 左手に急に現れる小さな森があります。

ここが、三室縄文遺跡です。

三室縄文遺跡は三室山西麓に位置し、福井県の文化財(史跡)に指定されています。

昭和12(1937)年の調査では敷石住居跡が見つかり、現在までに竪穴住居跡や石を並べた配石遺構の他、たくさんの遺物が出土しています。 配石遺構群を伴う集落遺跡は県内でも珍しいそうです。

遺跡の中には誰でも入ることができるので、中に入ってみました。

が、遺跡っぽさは全くなく…笑

ただ、車も人通りも少ない場所なのでとにかく静か。 自然の中で、神聖な空気を感じました。

出土品はこの近く(徒歩約10分)にある遅羽公民館で展示されているので、もっと詳しく見たい方は、こちらに行くと良いと思います。

展望台からの絶景を見る!

さらに先に進むと、展望台があります。

ある程度道は整備されているので軽い気持ちで登ったのですが…

意外と傾斜が急で道は険しく、日頃の運動不足を痛感…。

しかし、5分程度頑張って登るとその先には…

こんなに美しい景色が広がっているんです!

そして、左手に移動するとまた違った景色が楽しめます。

勝山城博物館に、

日本一大きい大仏・越前大仏がある清大寺もよく見えます。

神奈備山として信仰されていた歴史も

この三室遺跡は山全体が神奈備山(神々がいる山)として信仰されていた歴史があります。 中世には、山頂が一向一揆の砦として利用された痕跡もあるとか。

麓には「神奈備の磐座」と書かれた碑もありました。

磐座(いわくら)とは、神が座る岩石や古代祭祀における祭場と考えられているもののようです。

碑からはだいぶ離れた場所に大きな岩があったのですが、これが磐座なのでしょうか…。

昔はこの岩を前に、何らかの祭祀が行われていたのかな…と考えると、ちょっと不思議な気持ちになりますね。

最後に、お隣にある春日神社にお参りをして、三室縄文遺跡を後にしました。

>>三室縄文遺跡へのアクセス等はこちらで紹介しています

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