野宿仲間の殺害ほのめかす 酒匂川河口の死体遺棄で男逮捕

男性の遺体が見つかった現場近く=24日午後3時35分ごろ、小田原市の酒匂川河口付近

 小田原市西酒匂1丁目の酒匂川河口の砂浜で24日朝、男性の遺体が発見された事件で、県警捜査1課と小田原署は25日、死体遺棄の疑いで、愛知県出身で住所不定、無職の男(43)を逮捕した。同容疑者は殺害についてもほのめかしており、県警は殺人容疑でも調べる。

 逮捕容疑は、19日ごろ、遺体発見場所近くの水路に、東京都出身で住所不定、職業不詳の男性(76)の遺体を遺棄した、としている。容疑を認めているという。男性の背中や首には複数の刺し傷があり、死因は首の後ろを刺されたことによる出血性ショックと判明。今月中旬ごろに死亡したとみられる。

 同課によると、2人はそれぞれ、橋の下の遺棄現場付近で野宿し、面識があったという。2人に何らかのトラブルがあったとみている。水路は河口付近で酒匂川と合流しており、男性の遺体が発見現場まで流された可能性があるという。

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