【おすすめドラググリス5選】選び方から使い方、その役割と重要性とは? 大きな魚が掛かった時や細いラインの使用時に欠かせないドラグ。そのドラグを陰で支えているのが、『ドラググリス』です。今回はドラググリスの選び方や使い方に加え、その役割や重要性、おすすめ製品をご紹介していきます。

ドラググリスとは?

設定値以上の負荷が掛かった時に、ラインを送り出してくれる「ドラグ」。ドラグがあることで大きな魚とのやり取りや、細いラインの使用が容易なものとなります。

そんなドラグを陰で支えているのが「ドラググリス」です。ドラググリスは、ドラグがしっかりと機能する重要な役割を担ってくれているのです。

ドラググリスの役割と重要性

もしドラググリスが切れてしまった時には、ドラグワッシャーの摩耗が激しくなったり、ドラグの効きが悪くなったりしてしまいます。

最悪の場合は、ドラグ使用中にドラグワッシャーが千切れて、ドラグが機能しなくなってしまうことも……。

ドラググリスの選び方

ドラググリスと言っても様々な種類があり、必要に応じたものを選ぶ必要があります。ここではドラググリス選びのポイントを3つご紹介します。

リールの種類に合ったものを選ぶ

ドラググリスは、リールによって使われている種類が異なります。使用目的にもよりますが、細いラインを使うことが多いスピニングリール用は粘度の低いもの、太いラインを使うことが多いベイトリール用は粘度の高いものが使われることが多いです。

どのリールの種類にも対応しているドラググリスもありますが、まずは基本的にどんなリールで使う製品なのか確認しておきましょう。

負荷に合ったものを選ぶ

ドラグはマグロのように太いラインで長時間やり取りをする時にも、アジングのように短時間のやり取りながら細いラインを切られないようにする時にも使われます。それぞれの負荷は全く違うものとなるので、それに合わせたドラググリスを選ぶ必要があります。

大型魚を狙う際は熱に強いドラググリス、細いラインを使う場合は、ドラグの送り出しがスムーズなドラググリスを選ぶのが基本です。

純正品があればそちらが無難

大手リールメーカーのシマノやダイワからは、純正のドラググリスも発売されています。もしドラググリス選びで迷った時には、そのような純正品を使っておくのが無難です。

純正品にも数種類のドラググリスがあるので、購入の際は持っているリールに合ったものを選ぶことを忘れないようにしましょう。

ドラググリスの使い方

ドラググリスの使い方はいたって簡単です。ここではドラググリスの使い方の手順をご紹介します。

ドラグを分解

まずはドラグを分解します。スピニングリールの場合はスプール内部、ベイトリールの場合はハンドル側ボディ内部にドラグがあります。

各パーツを無くさないようにしながら、丁寧に分解していきましょう。

ドラグワッシャーを洗浄

ドラグはいくつものパーツで構成されています。パーツ表などで確認しながら、その中にあるドラグワッシャーを見つけましょう。

ドラグワッシャーを見つけたら、ドラググリスを塗布する前に一旦洗浄します。

洗浄はパーツクリーナーを吹き付けて、キッチンペーパーなどで押さえて古いドラググリスを拭き取ります。洗浄は2~3回程度繰り返すのがおすすめです。

ドラグワッシャーにドラググリスを塗布

ドラグワッシャーを洗浄したらドラググリスを塗布しましょう。全体に均一になるよう塗布していくのが基本です。

塗布しすぎたものは取り除いておきます。

ドラグを組み上げて完成

最後にドラグを組み上げたら完成です。

組み上げは順序を間違わないように丁寧に行い、完成したらドラグがしっかり効くかどうかチェックしておきましょう。

おすすめのドラググリス&パーツクリーナー

ここではおすすめのドラググリスと、洗浄に必要なパーツクリーナーをご紹介。使用するリールや目的に合わせて、ベストな製品を選んでみてください。

IOSファクトリー IOS ドラググリス しろくま

IOS ドラググリス しろくまは、スピニング、ベイトどちらでも使用可能で、気温や天候に左右されないドラグ性能を維持してくれる製品。

やや粘性のあるグリスはただスムーズなだけでなく、フッキング時のタメ、やり取りでのテンション維持を高いレベルで実現してくれます。

サーティーフォー メタグリス

メタグリスは、アジング用品の有名メーカー・34のドラググリス。

釣り用としてはほとんど使われたことがない高級な「ウレア系グリス」で、特にアジングで多用される小型スピニングリール+エステルラインの使用にぴったりの製品となっています。

シマノ サービス用グリス ACE-0

シマノ製リールに幅広く使われている純正のドラググリスです。主に汎用スピニングリールのフェルトドラグワッシャーや、両軸リールのカーボンワッシャーに使われています。

シマノ製リールを多数愛用している方であれば、持っておきたい製品です。

シマノ DG12

DG12は、ソルトウォーター用の大型スピニングリールのドラグワッシャーに使われている純正品。

製品名に「SW」と入っている、高負荷のドラグが必要となる製品には、こちらを使用してみてください。

ダイワ 純正トーナメントグリス III

クイックドラグ搭載モデルを除いた、ダイワスピニングリール全般に使用されている純正ドラググリスです。テフロン粒子を高比率で配合してあり、スムーズなドラグ性能を実現してくれます。

チューブタイプで付けすぎを防げる点にも注目です。

ZPI F-0 パーツクリーナー

リールメンテナンス専用設計のパーツクリーナーです。

最大の特徴は樹脂を傷めないことで、ドラグワッシャーを始め、ベアリングやカラー、パッキンなどメンテナンス全般で役立ってくれます。

ドラググリスを使ってみよう!

せっかく掛かった魚をリールのメンテナンス不足で逃がしてしまうなんてことは絶対に避けたいもの。ドラググリスの使い方はとても簡単なので、メンテナンス入門にもおすすめです。

本記事を参考に、ドラググリスを使ってみてはいかがでしょうか。

スピニングリールの正しいメンテナンス方法

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