往復総額1万円台、直行便で行く激安海外旅行先4選

海外旅行といえばお金がかかる……。かつての常識はLCCの登場によって過去のものとなりました。

昨今の国際線航空券の値下がりは、もはや国内を新幹線で旅するよりも安上がりになっているくらいです。東京-新大阪間を新幹線普通車指定席で往復すると2万2,400円(21日前までに購入が必要なEX早割を利用した場合)。そこで、ここでは東京発でそれよりも安く済むうえ、乗り換えせずに行ける直行便の国際線航空券を紹介してみましょう。

(※記事に登場する航空券の価格などは、すべて2019年11月下旬現在のものです)


航空券などの一括横断検索サイト、スカイスキャナーで東京発の直行便で行ける行き先を安い順に表示させたのが上の画面。ここで表示された金額は原則的に燃油サーチャージや諸経費は込み。ただし、1年間で最も安い日の金額なので、旅行する日があらかじめ決まっている場合、この金額よりは高くなることが多いと考えます。1つの国に複数の都市がある場合は、金額の右側にあるボタンをクリックすると、都市別の航空運賃が表示されます。

韓国(釜山・ソウル・大邱・済州島)最安値9110円~1万3020円

日韓関係の悪化にともない、日韓間を結ぶ韓国系LCCは苦戦が続いています。需要を喚起するにはやはり低価格で訴求、ということでもともと安い日韓線がさらに安値の傾向にあります。

日韓線で気をつけたいのは時間帯。韓国系のLCCの場合、拠点空港が韓国にあるため、日本から韓国に向かう便は夜、韓国から日本へ向かう便は朝ということがよくあります。韓国旅行は短期が多いでしょうから、これでは現地滞在時間が非常に短くなってしまいます。

その意味でおすすめなのがティーウェイ航空の成田発済州島往復。約1万3,000円で1泊2日でも現地に24時間以上滞在することができます。

台北 最安値1万7840円

「安・近・短」の海外旅行といえば鉄板の台湾。韓国ほどは安くありませんが、東アジアの寒さが厳しくなるこの時期でも、温暖な気候で旅行しやすいという利点もあります。台湾南部の高雄行きの往復で2万円を切るものもありますが、夜行便で時間を有効に活かせるのは台北行き。

たとえば調査時に最安値だったジェットスタージャパンなら、行きは成田を23時に出発し、台北に翌日深夜の午前2時20分着。帰りは台北を午前3時20分に出発し、成田に午前7時30分に到着します。もちろんLCCなので行きと帰りの航空会社を変えることもできるので、自分の都合にあわせて選択するとよいでしょう。台北駅近くと桃園空港の間は24時間運航のバスがあります。到着時や出発時には台北駅近くの安宿をとり、仮眠をとっておくと深夜便でも疲れを軽減することができるでしょう。

香港 最安値1万8560円

デモの激化により、すっかり観光客の足が遠のいてしまった香港。そもそも地下鉄の多くが停止してしまっており、市内での移動そのものが難しくなっています。ですが、中心部をのぞけばふだんと変わらないところもあります(※渡航は安全を確保した上、自己責任で行ってください)。

たとえば香港国際空港に到着後、すぐにマカオに抜けるという使い方もありますし、空港と同じランタオ島にある香港ディズニーランドは空いているので狙い目でしょう。最新情報を入手して、安全に留意すれば「香港=旅行できない」とならないはずです。おすすめは香港のLCC、香港エクスプレス。頻繁にセールを行っており、最安値なら1万円台で羽田・成田~香港を往復できます。

上海 最安値1万9560円

数ある中国路線のなかでも注目は上海線です。本数が多い分、価格競争も激しく、1万円台で往復できる日が数多くあります。なかでも安いのが2019年12月12日に成田~上海浦東線を就航させるスプリングジャパン(春秋航空日本)。

行きは成田を22時25分に出発し、上海に翌日深夜の午前1時10分着。帰りは上海を午前2時10分に出発し、成田に午前6時に到着するスケジュールです。体力的にはハードとなりますが、金曜夜に成田を出発し、月曜朝に成田に着く行程なら、現地1泊でまるまる2日間行動することもできます。

このほかにも以下のような行き先にはLCCがセールを不定期に行っており、1万円台で往復できることがあります。

・ベトナムのダナン・ハノイ・ホーチミンシティ(羽田・成田発のベトジェットエア)

・フィリピンのマニラやクラーク(成田発のセブ・パシフィック航空)

・タイのバンコク(成田発のタイエアアジアX、スクート、ノックスクート)

※航空券の値段は日々変動しますのでご注意ください。

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