FAの鷹・福田はなぜファンフェスに参加したのか? 「ファンあっての…」

ファンフェスティバルに参加したソフトバンク・福田秀平【写真:福谷佑介】

宣言残留を認めるソフトバンクのほか、西武やヤクルト、楽天、ロッテ、中日が獲得に名乗り

 ソフトバンクの福田秀平外野手が24日、福岡市内での日本一パレードとヤフオクドームでの「ファンフェスティバル 2019」に参加した。国内FA権を行使し、去就が注目を集める中でファンと交流し、1年間の声援へ感謝の思いを表した。

 宣言残留を認めるソフトバンクのほか、西武や楽天、ヤクルト、ロッテ、中日が争奪戦を繰り広げており、現在も去就が不透明となっている福田。自身のFAの動向が注目を集める中でもパレード、ファンフェスタに参加し、公に姿を見せた。

 日本一のパレードでは沿道のファンから「どこにいっても応援するから」と声をかけられ「グッとくるものがありました」。瞳を潤ませるシーンもあった。ファンフェスタでもファンから残留を願う声もかけられ「福岡は大好き。オープンカーに乗せてもらって、改めて福岡が大好きだなと思いました」と感謝した。

 同様の状況では参加を見合わせる選手も数多くいる中で、福田はなぜファンの前に姿を見せる参加ことを決めたのか。そこには、福田なりのファンへの感謝の思いがあった。

「ファンあってのプロ野球選手なので。ファンがいてこそ、ぼくたちは野球を出来ているんです。正直、迷いましたけど、ファンの人にお礼を言いたいと思って参加を決めました。どうするかはまだ決ていないですけど、もしかしたら今日がファンの人にユニホーム姿を見てもらえるのが最後になるかもしれない。ファンの人たちに見てもらいたい、というのがありました」

 13年間在籍したソフトバンクと、声援を送ってくれたファンへの感謝。その思いがパレード、ファンフェスタへの参加を決断させた。去就については「近々発表することになると思います」と言う福田。去就に注目が集まる外野手は、いかなる決断を下すのだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2