今季19勝のロドリゲス 愛着あるRソックスとの長期契約を希望

故障に悩まされ続けるキャリアを送ってきたエドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)は、今季ついに飛躍の年を迎えた。ベネズエラ出身の26歳の左腕は、19勝、防御率3.81、213奪三振、203回1/3、34先発など各部門でキャリアハイの数字をマークし、アメリカン・リーグでのサイ・ヤング賞投票では6位にランクイン。Baseball Referenceが算出するWARでは6.0を記録し、これはメジャー全体の投手のなかで7位となる好成績だった。

マイアミで行われたデービッド・オルティス主催のゴルフ大会に出席した際、ロドリゲスは「フルシーズン投げることができたのは初めてだったから、僕にとって大きなステップになった」と今季を振り返った。「シーズンが開幕したとき、30試合以上に先発して200イニング以上投げることが目標だったんだけど、それを達成することができた。それについては誇りに思うよ」とロドリゲス。これまで、24試合以上に先発したことがなく、1シーズンの投球イニング数も137回1/3が最多だったが、健康に1年を過ごすという目標をクリアし、一気に飛躍を遂げた。

ワールドシリーズを制した昨季から一転、今季は84勝78敗でアメリカン・リーグ東部地区3位に終わったレッドソックスにおいて、ロドリゲスは最も計算できる投手だった。クリス・セール、デービッド・プライス、リック・ポーセロ、ネイサン・イバルディなど、ロドリゲスを除く先発投手陣は防御率5.33に終わり、チームの成績不振の要因の1つとなっていた。

今オフのレッドソックスは、大幅な年俸総額削減が必要となり、チームは分岐点に立たされている。年俸総額をぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以内に抑えるために、ムーキー・ベッツやジャッキー・ブラッドリーJr.の名前がトレード要員として挙がっている。そんな状況のなか、メジャーデビュー以来レッドソックス一筋でプレイしてきたロドリゲスは、チームに強い愛着を持っており、代理人のスコット・プシーノはGM会議の場でボストン・グローブに対して「ロドリゲスはレッドソックスの一員であり続けたいと思っている」と話した。

2021年オフにフリーエージェントとなる予定のロドリゲスは「僕はボストンに居続けたい。もしレッドソックスが契約延長をオファーしてきて、合意に達することができたら、本当に嬉しいよ。ここは僕がキャリアをスタートした場所だし、ここでキャリアを終えたいと思っているんだ」とチームに対する強い愛着を口にした。

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