海自「はるさめ」佐世保出港 ソマリア沖で海賊対処

隊員の家族らに見送られながら出港する護衛艦はるさめ=佐世保市、倉島岸壁

 アフリカ東部ソマリア沖・アデン湾で海賊対処に当たるため、海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」(4550トン、大島輝久艦長)が24日、佐世保を出港した。長崎県佐世保市干尽町の倉島岸壁で出国行事があり、自衛隊関係者や隊員の家族ら約640人が見送った。

 海自の海賊対処は2009年に始まり、今回で第35次隊となる。はるさめは4回目の派遣で、隊員約180人と海上保安官8人が乗艦し、海域を航行する船舶の護衛などを担う。

 中尾剛久佐世保地方総監は「自らの職責を果たすことを大いに期待し、全員が無事に帰国することを心から祈念する」との河野太郎防衛相の訓示を代読した。大島艦長が出国を報告後、隊員らを乗せて出港。雨が降りしきる中、大勢の人たちが手を振って見送った。

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