二十歳の音大生・長谷川白紙、新曲『あなただけ』は初めて“誰かに届いたらいいな”と思えた曲

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J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR TRAX」。J-WAVEがプッシュしている楽曲の中から毎日1曲をピックアップして掘り下げ、今聴くべきアーティスト、ネクストブレイクアーティストを紹介。11月5日(火)のオンエアでは、長谷川白紙の『あなただけ』をピックアップ!

■中村佳穂と並んで“去年のベストアルバム”と評される

現在、20歳の現役音大生である長谷川白紙。2016年ごろからネットで作品を発表しつつ、昨年12月に『草木萌動』という作品をリリース。突如、日本の音楽シーンに現れ、音楽評論家などからは、中村佳穂と並んで“去年のベストアルバム”と評されたりもした。

実は、「SONAR TO THE NEXT」の大学生アーティスト数珠つなぎのコーナーで、一番最初に出演してくれたのが、この長谷川白紙だった。そんな長谷川白紙が10月31日(木)に発表した楽曲『あなただけ』が、SONAR TRAXに選ばれた。

あっこゴリラも「癖が強くていい曲が多い長谷川さんの頭の中を覗いてみたい! 」と話すように、楽曲のアプローチや発想が面白い長谷川白紙。普段、どんなことを考えているのだろうか。

長谷川:私の頭のそんな面白くなくて……というのも、シンプルな思考回路しか持ってなくて、行間や言葉の裏を読むのが苦手なんです。9月はずっとビニールに空気が入ってるタイプの緩衝材について考えていました。空気ってさわれないし、色もにおいもないのに「何も存在しないものの代名詞」としても扱われるじゃないですか。そういうものなのに、ビニールに入っているだけで、物質として感じられるのって面白いし、見てて可愛いなと思って。あとは夢に大量の緩衝材が出てきたりしたこともありました。今、一番興味があることは「私は、この先こんな感じで生活が可能なのだろうか」ということです。

■初めて「誰かに届いたらいいな」と思えた曲

SONAR TRAXに選ばれた『あなただけ』は、どのように制作されたのだろうか。

長谷川:普段の制作とほとんど変わらなかったんですけど、普段はいわゆるソフトウェア音源でMIDIの信号を受け取って、サンプリング素材とか合成されたものとかを音源として使うことが多いですね。MIDIの信号ならではというか、人間には演奏不可能なフレーズをクオリティの高い音、いわゆる生に近い感じの音でやる面白さを常に考えていて、『あなただけ』は特にそれを意識して制作しました。

さらに歌詞やサウンド面についても訊いてみた。

長谷川:歌詞もそういう精神性を表すような感じになっているので、音もそれを表すように作っていきました。そこから何か足りない要素、抜け感や倍音感みたいなものを出すために、素晴らしいトランペッターの川崎太一朗さんに生でトランペットを入れてもらって、ほんとにグンと素晴らしい音になって、それで完成したって感じです。この曲は、私にとってすごく特別な曲になっていて、初めて自分が「誰かに届いたらいいな」と思えた曲で、そんなことはほんと初めてだったので、とても戸惑っています。

【長谷川白紙『あなただけ』を聴く】

曲を聴いたあっこゴリラは「びっくり! 本人がおっしゃっていたようにMIDI素材をサンプリングしてるってことは、おそらくピアノのフレーズとかもMIDI素材をチョップして切り貼りして作ってるってことなんですかね。もし私のこの解釈、間違ってたら白紙くん、ツイートしてほしいんですけど……。コラージュして、それでそこに倍音足りないなと思ったら生の音足してって、めちゃくちゃHIP-HOPですよね。おもしろ~い! 最初からそういう作り方だったのかな、すごい気になる」と興味津々の様子だった。

そんな長谷川白紙は、11月13日(水)に 1stフルアルバム『エアにに』をリリースした。今後の予定について長谷川は、「読んでない本がたくさんあるので本を読みたい。あとは、“布団でできた家”みたいなところがあったら、ぜひそこに住みたい」とコメントした。

リリース情報など、詳しくは長谷川白紙の公式Twitterを要チェック!

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/