笑福亭鶴瓶×生田斗真がタッグ!! 吉田茂と白洲次郎の熱き人間ドラマ!

テレビ東京系では2020年に、開局55周年特別企画 スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」(放送日未定)を放送することが分かった。終戦直後、強力なリーダーシップで日本の独立、復興のために突き進んだ希代の政治家・吉田茂を主人公に、吉田は日本の未来をどう見据え、何を思ったのか。戦後日本を見つめる。

主人公となる“バカヤロー解散”などで知られる総理大臣・吉田茂を演じるのは、同系のドラマ初主演となる笑福亭鶴瓶。雰囲気、貫禄、笑顔といったビジュアルだけでなく、「人たらし」とも言われた性格に至るまで、まさに吉田茂そのもので、限りなくリアルに吉田茂を演じ上げる。さらに、同じく同系のドラマ初出演となる生田斗真が、吉田茂の右腕として日本の独立復興のために奔走し、アメリカから“従順ならざる唯一の日本人”と呼ばれた白洲次郎を演じる。

鶴瓶は「カメラマンが見せてきた写真を見て『吉田茂は確かにこんな感じやね』と話してたら、『これ鶴瓶さんですよ』って言われて、自分でも(あまりにそっくりで)『えーーー!』ってなって。ヨメさんにも吉田茂さんが降りてきたんじゃないかって言われました。(自分自身も)演じれば演じるほど吉田茂を理解していきました。吉田茂は年をとると権力にしがみつくようになっていくんですけど、それによって晩年を汚すという部分が、人間味があってさらに面白いなと。人間の業を思わせてくれるのがとても良いですね」と役柄について語った。

苦労した点については「英語は丸覚えでどうにかなったんですけど、大変だったのは標準語。全部覚えてきてんねんけど、1カ所違うといわれたら、どうすればいいのか分からなくなってしもうたりして。だから(生田)斗真がおってほんまによかったですよ。監督も秋田の人ですからね、何か直されても不本意なんですけど、斗真に言ってもらったら聞けるんです(笑)。あと収録で大変だったのはめがね。鼻めがねだからしゃべってる時に落ちそうになるんですよ。こんなに鼻先に気を使って、アシカの気持ちが分かりました(笑)」と明かした。そして「あんな偉大で日本の土台を作った人ですから、“歴史”というより“事実”として見ていただきたいと思います」とアピールした。

また生田は「鶴瓶さんが吉田茂をやられるという部分で、非常に心ひかれました。バラエティー番組とかプライベートのお付き合いとかで何度もご一緒しているんですけど、役者・笑福亭鶴瓶に会ってみたいなと思って、作品に参加させていただきました。やっぱり今の日本という国にとって、吉田茂と白洲次郎という人は欠かせない日本のヒーローだと思っているので、そんな大役を務めるっていうのは身が引き締まる思いだなと思って毎日撮影していました」と振り返った。

白洲次郎を演じることについて「男として憧れる存在の1人だと思うんですよね。外見もすごくかっこいい人だったと思うし、自分の信念を貫き通すっていう部分もそうだし、周りの人間たちが長いものに巻かれていく中で、きちんと『それは違うんだ』『NOだ』ということを叫び続けた人だと思うし、憧れを持ちますね。皆さんそれぞれに白洲次郎像がおありだと思うんですけど、自分なりの日本を愛する気持ちと、何よりも吉田茂という男にひかれた、年は離れているんですけど友情に近いような関係性っていうのを、僕と鶴瓶さんの中で出せていければなと。特に何をという訳ではないんですけど、変に気を使うことのない友情関係っていうものが表現できたらなと思って演じました」と語った。

そして「日本が黒船が来航してペリーが来航して、そこから鎖国していた国が開国をして、100年もたたずに日本は戦争という戦乱の渦に巻き込まれていってつぶれてしまう…そのもう一つの変わり目が、この時代だったと思うんです。今回は戦後、日本が独立をしてもう一度立ち上がって、平和な国としてまた100年続けられるのか、継続する国になれるかということが作品のテーマとしてあるんですけど、世界の情勢とか国内の問題とかある中で、もう一度平和とか、日本という国のことを考える大きなきっかけになると思うし、見てくださった方々に大きなメッセージとして届いてくれたらいいなと思います」とテーマに触れメッセージを送った。

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