『ファイティング・ファミリー』 一夜でWWEのスターになった女子プロレスラーの実話!

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 アメリカで大人気のプロレス団体WWEで元人気ディーヴァだったペイジという女性レスラーの半生を映画化した作品です。イギリス北部に暮らすナイト家は、家族全員がWWEの大ファン。プロレス好きが高じて、お父さんはインディー団体を立ち上げ。お母さんもお兄さんも、全員がレスラーとしてリングに立っているプロレス一家。そんなプロレス一家の娘のサラヤは中学生の頃にデビューして、アメリカに渡ってWWEの試合に出ることを夢見るティーンエイジャー。この映画は、家族が様々な試練を乗り越えながら、サラヤがWWEでデビューするまでをとっても爽快に描いています。

 サラヤ役のフローレンス・ピューの不良娘みたいなかっこよさもさることながら、映画『ホット・ファズ』のニック・フロストが演じている、超熱血レスラー父ちゃんが最高に面白い! さらに、WWEのレスラーとしてリングに立つまでのハードさは、わたしたちがいつも見ている表舞台からは想像もつかないほど。本作のプロデューサーであるドウェイン・”ザ・ロック”・ジョンソンが最近の俳優モードではなく、なつかしのプロレスラーなロック様として登場するのもなんだか嬉しい! 変わり者一家であるがゆえにいじめられた過去もあったペイジが、肉体的にだけではなく、精神的に強くなっていく姿に胸がとっても熱くなりました。プロレスファンじゃなくても、最高におすすめの一本です! ★★★★★(森田真帆)

監督:スティーヴン・マーチャント

出演:フローレンス・ピュー、レナ・ヘディ、ニック・フロスト、ビンス・ボーン

11月29日(金)から全国公開

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