巨人大竹や鷹柳田も1票獲得、ロッテ鈴木は4部門に…ベストナインの少数得票者は

ソフトバンク・柳田悠岐(左)とロッテ・鈴木大地【写真:藤浦一都、荒川祐史】

セ遊撃手は2位の京田で2票、パ捕手も2位の甲斐が2票

 25日に発表された2019年のベストナイン。セ・リーグ遊撃手部門で巨人の坂本勇人内野手が有効投票数297票中294票、パ・リーグ捕手部門で西武の森友哉捕手が有効投票数253票中251票を集めて、それぞれ最多得票でベストナインに輝いた。

 2人のほかにもセ投手部門で巨人の山口俊投手、セ二塁手部門でヤクルトの山田哲人内野手、セ外野手部門で広島の鈴木誠也外野手が200票超え。パでは一塁手で西武の山川穂高内野手、三塁手で西武の中村剛也内野手、外野手では西武の秋山翔吾外野手とオリックスの吉田正尚外野手がそれぞれ200票を超える多くの票を得て選ばれた。

 ベストナインは全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者の投票によって決まる。様々な評価基準があり、票は割れるものだが、ここでは、投票数が5票以下の少数票が投じられた選手を見てみよう。

 まずはセ・リーグだ。

【投手】
大竹寛(巨人)1票
P・ジョンソン(阪神)1票
K・ジョンソン(広島)1票

【捕手】
小林誠司(巨人)5票
中村悠平(ヤクルト)2票
炭谷銀仁朗(巨人)1票

【二塁手】
糸原健斗(阪神)1票

【三塁手】
筒香嘉智(DeNA)2票

【遊撃手】
京田陽太(中日)2票
大和(DeNA)1票

【外野手】
青木宣親(ヤクルト)4票
糸井嘉男(阪神)3票
W・バレンティン(ヤクルト)2票
岡本和真(巨人)1票
神里和毅(DeNA)1票

 遊撃手部門の京田、大和はそれぞれ坂本に次ぐ2位、3位の選手。坂本が294票と大部分の票を集めたことで、2位でも2票という少数票になっている。

 また、巨人の岡本は一塁手として48票、三塁手として101票を集め、外野手でも1票と3つのポジションで得票。筒香も三塁手で2票、外野手で19票、村上宗隆も一塁手で49票、三塁手で12票と2つのポジションで投票されている。

パ投手部門では平井、高橋礼、山岡の3人が1票ずつ獲得

 続いてパ・リーグだ。

【投手】
平井克典(西武)1票
高橋礼(ソフトバンク)1票
山岡泰輔(オリックス)1票

【捕手】
甲斐拓也(ソフトバンク)2票

【一塁手】
内川聖一(ソフトバンク)4票
鈴木大地(ロッテ)1票

【二塁手】
鈴木大地(ロッテ)1票

【三塁手】
B・レアード(ロッテ)4票
近藤健介(日本ハム)1票

【遊撃手】
今宮健太(ソフトバンク)4票
中島卓也(日本ハム)2票

【外野手】
外崎修汰(西武)1票
柳田悠岐(ソフトバンク)1票
鈴木大地(ロッテ)1票
S・ロメロ(オリックス)1票

【DH】
吉田正尚(オリックス)5票
栗山巧(西武)3票
Y・グラシアル(ソフトバンク)2票
銀次(楽天)1票
鈴木大地(ロッテ)1票
B・レアード(ロッテ)1票

 捕手部門の甲斐は森に次ぐ2位ながら、森が251票を集めたことで2票となった。パ・リーグ捕手部門は森、甲斐の2人にしか票が入っておらず、2人がリーグを代表する捕手となっている現状が分かる。シーズンの大部分を故障で欠場したソフトバンクの柳田悠岐外野手にも1票が投じられている。

 ロッテの鈴木は一塁手、二塁手、外野手、そしてDHと4部門でそれぞれ1票ずつ得票。日本ハムの近藤は三塁手で1票、外野手で19票、DHで31票と3部門で票を得ている。西武の外崎は二塁手で93票、外野手で1票、ソフトバンクのグラシアルは外野手で13票、DHで2票、楽天の銀次は一塁手で18票、DHで1票、ロッテのレアードも三塁手で4票、DHで1票を獲得している。

 例年、なにかと物議を醸すベストナインや新人王などの投票結果。今回のこの結果、ファンの方々がどのように受け止めるだろうか?(Full-Count編集部)

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