WソックスのGグラブ賞二塁手・サンチェスがウエーバーに

日本時間11月26日、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールは、ホワイトソックスがヨルマー・サンチェスをウエーバーに置いたことを報じた。現在27歳のサンチェスは、レギュラーとして打撃力に物足りなさは残るものの、今季ゴールドグラブ賞を初受賞した好守の二塁手であり、今回の動きは多少の驚きとともに伝えられている。なお、現時点でホワイトソックスからの正式なアナウンスはない。

ベネズエラ出身のサンチェスは、2009年にホワイトソックスと契約し、2014年にメジャーデビュー。2017年に初めて規定打席に到達して12本塁打、OPS.732をマークし、2018年には正三塁手の座を手中に収めたが、今季はヨアン・モンカダとポジションを入れ替えて二塁を守った。守備防御点+11は二塁手としてリーグ最高の数字であり、それが認められてゴールドグラブ賞を初受賞。若手の多いチームにおいて、クラブハウスの盛り上げ役としての存在感も高く評価されていた。

しかしその一方で、2018年はOPS.678、今季もOPS.638に終わるなど、レギュラーとして物足りない存在であったことも事実。安定した守備力を誇る内野のユーティリティとしてベンチに置いておくのがベストの選択肢のように思われるが、「MLB Trade Rumors」は年俸調停1年目を迎えるサンチェスの来季の年俸を620万ドルと予想しており、ベンチ要員に見合わない金額であることから、ホワイトソックスは放出を決断したのだろう。

チーム内にはレウリー・ガルシア、ダニー・メンディックなど、二塁を守ることのできる選手はいるものの、ヤスマニ・グランダルを獲得するなど勝負モードに移行しつつあることを考えると、有望株のニック・マドリガルがメジャーに定着するまでの「つなぎ役」として外部からの補強に動く可能性が高いと見られる。あるいは、サンチェスの放出により40人枠に空きが生まれるため、ザック・ウィーラーなど、二塁手以外のフリーエージェント選手獲得の動きを加速させるかもしれない。

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