耳たぶ表面温度のセンシング技術を用いた暑熱ストレス計測システム 「ロブセンス」販売開始

2019年11月26日
シミックホールディングス株式会社
シミックヘルスケア株式会社

耳たぶ表面温度のセンシング技術を用いた暑熱ストレス計測システム
「ロブセンス(lobesense)」販売開始

建設現場等において個別に適切なタイミングでの熱中症予防対策や安全管理強化が可能に

シミックホールディングス株式会社の100%子会社であるシミックヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:三嶽 秋久、以下、「シミックヘルスケア」)は、本年7月1日付プレスリリース「東北大学とシミックヘルスケア、ヘルスケアIoTの実用化を目指した共同研究を開始」の通り、COI東北拠点の研究活動から派生した特許技術を活用した耳垂(耳たぶ)表面温度センシングによる「暑熱ストレス計測システム」の実用化を目指し、共同研究を進めてまいりました。
この度、シミックヘルスケアは、東北大学監修のもと「暑熱ストレス計測システム」を製品化し、商品名「ロブセンス(lobesense)」(商標登録出願中)として2020年5月より販売を開始します。なお、本製品は受注生産を予定しています(受注期間:11月26日(火)~4月30日(木))。本センシング技術は、汗の影響を受けずに個々人の作業環境温と熱中症リスクを高める脳の温度上昇を遠隔モニタリングにて正確に把握することが可能です。さらに、転倒検知および位置情報把握機能も搭載しているため、利用者の安全・労務管理の強化を図ることが出来ます。個々人の暑熱ストレスを可視化することにより、特に熱中症の危険度が高い職場等において、個別の安全対策実施や注意喚起に寄与することが期待されます。

【ロブセンス(lobesense)の特長について】
これまでに実施した実証試験により、外気温(作業環境温)と個々人の暑熱環境下における身体ストレスは必ずしも相関が高いわけではなく、熱中症リスクは個人差が大きいことが確認されています。すなわち従来の外気温のみを基準とした熱中症対策では、個々人に対する適切な対応が困難であることが明らかとなりました。
本製品は、熱中症リスクに関連する外気温や湿度、脳の温度上昇に相関する耳たぶ温度などの計測データをもとに独自のアルゴリズムを用いて、熱中症リスクが高まった利用者にはアラームで通知(特許出願中)します。アラーム機能により、個々人に対し適切なタイミングで熱中症予防対策を行うよう指導することが可能となり、安全管理体制の更なる強化に寄与することが期待されます。【図1】

商品名: 「ロブセンス(lobesense)」(商標登録出願中)
価格:オープン価格
製品サイズ: イヤークリップ(11g):長さ35mm、幅16.5mm、厚み(最大)20mm
制御ボックス(25g<電池込み>):幅50.4mm、高さ38.6mm、厚み(最大)18mm

製品概要: 利用者が自身のヘルメット等に制御ボックスを取り付け、クリップ型のセンサーを耳たぶに挟むとシステムが起動し、計測を開始します。また、建築作業現場等の監督者は、専用アプリケーションで作業員全員の暑熱環境下における身体ストレス状況を一覧で確認することが可能です。利用者によるスイッチ操作や電池交換は不要です。

【製品イメージ画像】

【図1】「暑熱ストレス計測システム」概要

■シミックグループについて
シミックグループは、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。また、ヘルスケア事業、診断薬やオーファンドラッグの自社での開発販売等も行い、多様化するニーズに対応しています。幅広い経験とCROのパイオニアとして蓄積したノウハウをベースに、独自のビジネスモデルPVC(Pharmaceutical Value Creator)の構築を進め、医薬品事業における付加価値の創生に取り組んでいます。さらに、アカデミアや地方自治体と連携し、ヘルスケア分野の課題解決にも挑戦しています。 詳しくはホームページをご覧ください。 https://www.cmicgroup.com

■シミックヘルスケアについて
シミックヘルスケアは、シミックホールディングス株式会社の100%子会社として、患者さんに対するサービスやソリューションを提供する企業であり、看護師や薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士等がメインで運営するメディカルコールセンターおよびポータルサイト「HelC+」(ヘルシー)、服薬アドヒアランスや通院継続を支援する患者サポートプログラムを主事業としております。詳しくはホームページをご覧ください。https://www.cmic-healthcare.co.jp/