おすすめ神経締めワイヤー&ピックを紹介!選び方のポイントも! 神経締めは、魚をより美味しく食べるために用いられる締め方の一つ。神経締めワイヤーと言っても様々な種類があるので、選び方のポイントを知っておくことが大事です。本記事では神経締めワイヤーの選び方やおすすめと併せて、必要なピックもご紹介します。

魚の“神経締め”とは

神経締めとは、魚の脊髄に専用のワイヤーを通して神経を破壊し、魚を締める方法のこと。

基本的には眉間あたりにピックで穴を開け行うことが多いですが、頭や尻尾を落としたうえで行うこともあります。

神経締めを行うと、魚をより美味しく食べることが出来ます。本記事で神経締めに必要なワイヤーや、その必要性をチェックしていきましょう。

神経締めの必要性

魚はとにかく鮮度が落ちるのが早いことは周知の事実。魚の締め方にはいくつかの方法がありますが、中でも神経締めを行った魚は美味しく食べることができます。

その理由とともに神経締めの必要性を見ていきましょう。

鮮度が落ちるまでの時間を長くできる

神経締め最大のメリットは、死後硬直までの時間を遅らせることができることです。

死後硬直が始まると、鮮度がどんどん落ちていってしまうため、釣ってからの時間や魚によっては持ち帰った時には味がすでに落ち始めているなんてことも……。

特に赤身の魚は鮮度が落ちるのが速いため、神経締めを行っておきたいところです。

ATPの消費が抑制される

魚はATP(アデノシン三リン酸)という物質を体内で生成しながら活動しています。このATPとは旨味成分の元となる物質です。

ATPは死後硬直後から分解され始め、旨味成分のIMP(イノシン酸)へと自己消化反応を起こしていきます。この部分を上手に行うことが、よく言われる「熟成」です。

神経締めをすることで、旨味成分を減らさずに鮮度が保てると言われています。

神経締めワイヤーの選び方

神経締めでは専用のワイヤーを使用します。魚の大きさや携帯性に応じたものを選んでいきましょう。

神経締めワイヤーを選ぶ際には、以下をポイントに選んでみてください。

長さ

アジのような小さな魚から、マダイや青物といった大きな魚までどんな魚にも有効な神経締め。魚の大きさは様々なので、それに合った長さの神経締めワイヤーを選ぶ必要があります。

基本的には「魚の全長-10センチ程度」を最低限の目安として、ワイヤーの長さを選んでみてください。

太さ

神経締めワイヤーを通す脊髄の太さは、魚によって変わります。

アジであれば0.8~1ミリ程度、マダイでは1~1.2ミリ程度、80センチを超えるような大物であれば1.5ミリ以上の太さが目安です。

素材

神経締めワイヤーの素材には、大きくステンレスと形状記憶合金があります。

ステンレス素材は安価なものが多いですが、曲げて収納することが難しくなります。一方の形状記憶合金は曲げた状態でコンパクトに仕舞うことができますが、少し価格が高い傾向があります。

素材は価格を考慮しながら、携帯性に応じて選んでみると良いでしょう。

おすすめの神経締めワイヤー&ピック

ここではおすすめの神経締めワイヤーをご紹介します。また神経締めにはワイヤーを通すための穴を開けるピックも必要なので、併せてご紹介します。

おすすめの神経締めワイヤー

▼キーストン 神経絞め

キーストンの神経絞めは、特許の「特殊凹凸滑り止め加工」をワイヤー上に施してある製品。この加工によって神経を破壊するだけでなく、取り除くことも可能とし、神経締めがよりしっかりと行える工夫が施してあります。

ラインナップは太さ0.8ミリ・長さ30センチのものから、特注オーダーの太さ2.5ミリ・長さ2メートルのものまでと、非常に充実しています。

▼ルミカ 神経締めセット

ステンレスを使用したワイヤーに、ピックとしてもエア抜き針としても使えるニードルパイプがセットになったルミカの神経締めセット。

シリーズで太さ・長さの違う「ショート」「ロング」「スーパーロング」もラインナップされていますので、魚に応じて選んでみてください。

▼吉見製作所 形状記憶合金神経絞め 鮮度たもつ君

鮮度たもつ君は、ワイヤー素材に形状記憶合金を採用した製品です。丸めて持ち運ぶことが可能なため、コンパクトに収納することが出来ます。

またワイヤー単品だけでなく、穴開け用のピックが入ったセットのラインナップもあります。

▼ベルモント 形状記憶合金 神経締め

ベルモントの形状記憶合金 神経締めは、視認性に優れたグリップが特徴的。ラインナップは魚の大きさに合わせた全12種類。

形状記憶合金なので、丸めてコンペクトに持ち運ぶことが可能です。

▼ナカジマ 神経絞め具

ナカジマ 神経絞め具は、お手頃価格が魅力の神経締めワイヤー。カラビナ付きのオリジナルさやが付属していながら、実売400~600円程度で購入可能です。

ラインナップは15・20・30センチと短めなので、防波堤など比較的魚のサイズが小さい場面でおすすめです。

神経締めに必要なピック

神経締めの基本となる眉間あたりからワイヤーを通す場合には、ピックが必須です。ここではおすすめのピックを3つピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

▼ダイワ フィッシュピックライト

大型パワーハンドルで力を込めやすいダイワのフィッシュピックライト。ピック本体とキャップはスクリュー式で固定でき、気付いたらキャップが外れていたなんてことがありません。

魚のサイズを問わず使いやすい製品です。

▼ダイワ フィッシュピック85

フィッシュピック85は、安全に持ち運び出来る折りたたみ式のピック。神経締めの穴開けに使う他、オキアミや氷を砕く用途などにも使うことが可能です。

安全キャップの紛失が心配な方は、この製品を選んでおくと安心です。

▼プロマリン 締めカギ造 ATK188

滑り止めラバー付きの柄が付いたATK188 締めカギ造。

力を込めやすい柄にステンレス製で厚みのあるピックを採用してあるので、大型魚の神経締めに最適な製品となっています。

神経締め。試してみるべし!

神経締めというと何かと難しいイメージがありますが、ワイヤーとピックさえあれば比較的簡単に行うことができます。魚をより美味しい状態で食べるには、神経締めは必須!ぜひ本記事をきっかけに、神経締めにチャレンジしてみてください。

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