自殺の兆候に気付いて専門機関につなぐ「ゲートキーパー」の養成研修会が22日、人吉市の市保健センターであった。市職員約50人が参加し、役割や対応法などを学んだ。
自殺予防対策として、同市が2013年から開催。これまで町内会長や民生委員、障害者福祉施設の職員などを対象に開いている。
錦町の特別養護老人ホーム勤務のゲートキーパー尾方俊介さん(56)が「うつむいた表情や声のトーンなどで相手の心境に気付くことが大切」「安易な励ましをせずに、これまでの苦労をねぎらうこと」などと指導。自治体窓口の良い対応と、悪い対応を比較した映像も上映された。
人口10万人当たりの自殺者数は、2017年の人吉市は17・9人で減少傾向にあるが、県平均と比較すると高い傾向が続いている。(小山智史)
熊本日日新聞 2019年11月24日掲載