浦沢直樹の描き下ろし!「大阪国際女子マラソン」ビジュアル公開

フジテレビ系で2020年1月26日に生中継する「奥村組スポーツスペシャル 第39回大阪国際女子マラソン~東京五輪代表選考会~」(午後12:00=関西テレビ制作)において、昨年に引き続き人気漫画家の浦沢直樹氏が大会イメージキャラクターを描き下ろした。

同大会は、2020年東京五輪マラソン女子日本代表の最後の1枠を争う選考会「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ」の一つ。浦沢氏が手掛けたイメージキャラクターは、女性ランナーの覚悟を感じる表情が印象的で、人生をかけて今大会に挑む選手たちの姿をイメージさせるものになっている。

浦沢氏は中学時代に陸上部に所属し、漫画を描きながら部活で走り続けた経験から「陸上競技は孤独との戦い。漫画制作と似た面もある」と語る。柔道ブームを巻き起こした大ヒット漫画「YAWARA!」では、1992年の五輪開催前のバルセロナを取材。その際、女子マラソンのゴール地点であるメインスタジアムのあるモンジュイックの丘を自ら歩いて登り、坂道の激しさを体感した。それゆえ、五輪女子マラソン本番のレース終盤、その急坂で行われた有森裕子さんのデッドヒートの場面は、「今録画で見てもぼろぼろと泣いてしまうほど」という。

浦沢氏は「イラストを描かせていただいて2年目になりますが、昨年は自分の絵をバックにスタジアムに入り最後の力を振り絞って走っていく選手の皆さんの姿に胸が熱くなりました。今年も力いっぱいの走りを期待しています」と期待を込めた。関西テレビの澤田淳司プロデューサーは、「東京五輪のマラソンは、札幌へ開催地が変更になり、これまで準備をしてきた選手や関係者にとっては、苦しい状況を強いられています。そんな中でも『東京でも札幌でも構わない! とにかく五輪で走りたい!』というような、強く真摯(しんし)な選手たちの思いが、このビジュアルから伝わればいいなと思います」と思いを明かした。

またイメージキャラクターを使ったビジュアルは、12月中旬から関西テレビ本社社屋に掲出予定で、2020年1月上旬からは御堂筋沿道のバナーフラッグとしても登場予定。コースの一部でもある御堂筋が“大阪国際女子マラソン”一色になる様子は必見だ。

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