対馬市が韓国人誘客 航路開設20年記念 釜山でレセプション

対馬―釜山航路開設20年などを記念して開かれた「対馬観光レセプション」=韓国・釜山市、アスティホテル釜山(対馬市提供)

 長崎県対馬市は26日、韓国・釜山-対馬の海上航路の開設20周年などを記念し、釜山市で「対馬観光レセプション」を開いた。日韓関係の悪化で韓国人観光客が激減している中、韓国側に来島を呼び掛けた。
 桐谷雅宣副市長ら25人が釜山を訪問。レセプションには日韓の航路事業者5社や韓国の旅行代理店39社の関係者ら計約80人が出席した。
 桐谷副市長は「おもてなしの準備を整えて韓国人観光客の方々を待ち望んでいる」と比田勝尚喜市長のあいさつ文を代読。1999年に初めて航路を開設した「大亜高速海運」(韓国・浦項(ポハン)市)の朴成北(パクソンブク)社長に表彰状を手渡した。
 対馬観光物産協会と対馬市国際交流協会も航路事業者に感謝状を贈った。市観光商工課の担当者は、航路利用者を対象に特産品が当たるキャンペーンを12月2日から始めると説明した。
 釜山-対馬航路は先月末で利用者が500万人を突破した。現在は日韓6社が参入しているが、日韓関係の悪化により利用者が減少し今夏以降は運休が相次いでいる。

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