フィリーズが元オールスター二塁手のハリソンとマイナー契約

日本時間11月27日、フィリーズはフリーエージェントの内野手、ジョシュ・ハリソンとマイナー契約を結んだことを発表した。2度のオールスター・ゲーム選出経験があるハリソンだが、タイガースでプレイした今季は故障の影響もあり、36試合のみの出場に終わっていた。なお、ハリソンは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する予定となっている。

8年間プレイしたパイレーツを離れてタイガースに加入した今季、ハリソンは4月末に左肩の打撲で戦列を離れ、5月下旬には左ハムストリングの腱を痛めて長期離脱。そのままメジャーの舞台に復帰することなく、8月上旬に解雇された。出場は自己最少となる36試合にとどまり、打率.175、1本塁打、8打点、4盗塁、OPS.480という不本意な成績に。しかし、32歳とまだ老け込む年齢ではなく、健康にシーズンを過ごすことができれば、復活の可能性は十分にある。

9年間のメジャー生活で、本職である二塁のほか、三塁、遊撃、外野の両翼での出場経験もあり、そのユーティリティ性はロースター枠争いにおいて、ハリソンの大きな武器となるだろう。今オフ、フィリーズは正二塁手のセザー・ヘルナンデスと正三塁手のマイケル・フランコにノンテンダーFAとなる可能性があり、その場合、内外野を守れる若手選手のスコット・キンガリーが定位置を得る可能性が高い。また、フリーエージェント市場から正遊撃手としてディディ・グレゴリアスを獲得する可能性も取り沙汰されている。いずれにしても、ユーティリティの枠が空くことは、ハリソンにとって大きなチャンスとなる。

ハリソンは、2014年に自己最高のシーズンを過ごし、打率.315、13本塁打、18盗塁、OPS.837の好成績でオールスター・ゲームに初選出。ナショナル・リーグのMVP投票では9位にランクインした。その後、自己最多の16本塁打を放った2017年にもオールスター・ゲームに選出されている。

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