動き続ける捕手市場 Dバックスが1年契約でボートを獲得

今オフはフリーエージェントの捕手市場が迅速な動きを見せている。ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックスと契約)、トラビス・ダーノウ(ブレーブスと契約)に続き、日本時間11月27日にはダイヤモンドバックスがスティーブン・ボートと1年契約を結んだことを発表。フリーエージェントの有力捕手は、市場から次々に姿を消している。

ダイヤモンドバックスの発表によると、ボートとの1年契約は2021年の球団オプションとベスティング・オプションを含んでおり、ボートが一定の条件を満たせは自動的に契約更新、そうでなければ球団側に契約の選択権があるものと見られる。また、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンによると、来季のボートの年俸は300万ドルであるという。

グランダルとダーノウが早い段階で契約を決めたことにより、ボートは市場に残る有力捕手の1人となっていた。現在35歳とすでにベテランの域に突入しているボートだが、故障により全休した2018年から一転、ジャイアンツでプレイした今季は99試合に出場して打率.263、10本塁打、40打点、OPS.804をマーク。特に右腕に対してOPS.835の好成績をマークしており、新天地ダイヤモンドバックスでは右打ちの主戦捕手、カーソン・ケリーとの併用が予想される。

2012年にレイズでメジャーデビューを果たしたボートは、アスレチックス移籍後にメジャーに定着し、2015年から3年連続で2ケタ本塁打をマーク。打率.261、18本塁打、71打点、OPS.783をマークした2015年に初めてオールスター・ゲームに選出され、翌2016年にも14本塁打を放って2年連続でオールスター・ゲーム選出を果たした。2017年途中にDFAとなってウエーバーでブリュワーズへ移籍し、昨季は右肩痛で出場なし。今季はマイナー契約でジャイアンツに加入し、見事に復活を遂げた。メジャー通算7シーズンでは、480安打、打率.253、67本塁打、258打点、OPS.737という成績を残している。

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