2020年版QSアジア大学ランキング

2020年版QSアジア大学ランキング

AsiaNet 81897

【ロンドン2019年11月27日PR Newswire】
アジアの大学のパフォーマンスに関する権威あるガイド、QSアジア大学ランキングの2020年版(https://www.topuniversities.com/university-rankings/asian-university-rankings/2020)では、シンガポール国立大学が2年連続でアジアで1位の座を確保しました。同じくシンガポールの南洋理工大学は、香港大学(3位)に換わって2位に上昇しました。

(ロゴ: https://mma.prnewswire.com/media/702459/QS_World_University_Rankings_Logo.jpg)

QSは11種類の指標による独自の評価方法に基づいて、アジアの上位550大学をランク付けしました。

評価基準となるデータセットには、全世界の学術関係者と雇用者に大学の質に関する意見を尋ねる世界最大のアンケート調査が含まれています。学術界の教員とリーダーから90,000以上、そして雇用担当者から44,000以上の回答を回収しました。

日本の大学は87校がランクインし、国別のランキングでは3位です。1位は中国で118大学がランクインし、2位はインドで101校です。韓国は4位で、71校です。

QS 大学ランキング:アジア2020年版(上位20位)
2020 2019 大学 国
1 1 NATIONAL UNIVERSITY OF SINGAPORE
シンガポール国立大学 シンガポール
2 3= NANYANG TECHNOLOGICAL UNIVERSITY
南洋理工大学 シンガポール
3 2 UNIVERSITY OF HONG KONG
香港大学 香港
4 3= TSINGHUA UNIVERSITY
清華大学 中国
5 5 PEKING UNIVERSITY
北京大学 中国
6 13 ZHEJIANG UNIVERSITY
浙江大学 中国
7 6 FUDAN UNIVERSITY
復旦大学 中国
8 7 THE HONG KONG UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
香港科技大学 香港
9 8 KAIST - KOREA ADVANCED INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
韓国科学技術院(KAIST) 韓国
10 9 THE CHINESE UNIVERSITY OF HONG KONG
香港中文大学 香港
11 10 SEOUL NATIONAL UNIVERSITY (SNU)
ソウル大学校 韓国
12 12 KOREA UNIVERSITY
高麗大学校 韓国
13= 11 東京大学 日本
13= 19= UNIVERSITI MALAYA (UM)
マラヤ大学 マレーシア
15 14 京都大学 日本
16 15 SUNGKYUNKWAN UNIVERSITY
成均館大学校 韓国
17= 19= SHANGHAI JIAO TONG UNIVERSITY
上海交通大学 中国
17= 18 東京工業大学 日本
19 21 CITY UNIVERSITY OF HONG KONG
香港城市大学 香港
20 22 NATIONAL TAIWAN UNIVERSITY
国立台湾大学 台湾

(C) QS Quacquarelli Symonds 2004-2019 http://www.TopUniversities.com/

今回、日本の大学は59校が昨年よりも順位を落とした一方、上昇したのは20校だけです。昨年と同じ順位を維持しているのは4校で、新たにランク入りした大学は4校です。東京大学(13位)は日本で最高位の大学として認められ、京都大学(15位)と東京工業大学(17位)が続いています。

東京大学はAcademic Reputation(学術的な評判)という指標でアジア1位、Employer Reputation(雇用者からの評判)でアジア3位、そしてInternational Research Network(国際的な研究ネットワーク指標)で5位にそれぞれランクインしています。

QS社のリサーチ責任者であるベン・ソーター(Ben Sowter)は次のように述べています。「QSアジア大学ランキングで日本の大学が順位を落とした主因の1つは、実施した研究がもたらす影響力を測定するCitations per Paper(論文あたりの被引用比率)、および研究の生産性を測定するPapers per Faculty(教員当たりの論文発行数)という研究に関する指標でのパフォーマンスが低下したことです。中国政府が「国際的レベルの大学」を創ることを優先事項にしている一方で、日本では研究資金の調達が停滞しています。さらに日本の学者、特に自然科学・生命科学以外の学者は、国際的な読者に積極的に働きかける努力をするよりも、むしろ主に国内の読者向けに論文を書いています。この選択が、彼らの著作物が受ける可能性がある正当な評価と研究の影響力を限定しているのです」。ソーターは次のように締めくくっています。「日本には本当に素晴らしい国際的レベルの大学がいくつか存在しています。しかしながら世界的な競争力を維持するためには、国の高等教育制度に持続的かつ十分な投資を行い、国際的な研究コミュニティにより深く、より広範囲に積極的関与をする必要があります」

(日本語リリース:クライアント提供)