【「NHK杯2019」リポート】羽生結弦選手が圧巻の演技で4度目の金メダル！山本草太選手、島田高志郎選手も健闘

【「NHK杯2019」リポート】羽生結弦選手が圧巻の演技で4度目の金メダル！山本草太選手、島田高志郎選手も健闘

グランプリシリーズ第6戦「NHK杯2019」が11月22～24日に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催され、羽生結弦選手が3大会ぶり4回目の金メダルに輝きました。

11月22日に行われたショートプログラムでは、全てのジャンプが加点の付く出来栄えで着氷。109.34点で首位発進となりました。2位以下に大差をつける圧巻の演技でしたが、羽生選手は「今日は及第点を与えられる演技だったとは思います。スケートカナダ（グランプリシリーズ・カナダ大会）のショートがあるからこそ、まだもっとできたなという感覚はあります。もっと貪欲に上を目指していたので正直ちょっと悔しいです」とコメント。そして、「（日本開催ということで）皆さんの力というものを近くで感じることのできる素晴らしさを、あらためて感じました。皆さんの応援をしっかり受け止めながら、頑張ります」とフリーへ向けて意気込みを語りました。

翌日の11月23日に行われたフリー。羽生選手は冒頭の4回転ループを着氷すると、勢いに乗り次々とジャンプを着氷。後半のコンビネーションジャンプでミスがありましたが、すぐさま構成を組み替えてリカバリーし、195.71点の高得点を獲得。合計305.05点で3年ぶり4度目の優勝を果たし、12月に行われるグランプリファイナルへの出場を決めました。

演技を終えた羽生選手は「けがなく、最後まで滑り切れてほっとしました」と安堵の表情を浮かべ、「こうやって日本の会場で滑るということは、ずっと待ち望んでいた特別なこと。ここで得ることができた皆さんのエネルギーをしっかりと（グランプリ）ファイナルにぶつけられたらいいなと思います」とファンへの感謝の気持ちと、次戦への意気込みを語りました。

2年連続の出場となった山本草太選手は、ショート74.88点、フリー151.39点、合計226.27点で6位に。フリーの演技直後には「失敗したというよりも、自分の実力の演技だったと思っています」と自身の演技を振り返り、「今年のNHK杯は“自分に挑戦する”という気持ちで最後まで挑めました。この試合が無駄にならないように、完璧な演技を全日本（選手権）で出せるように、練習を頑張りたいと思います」とコメント。これまでも大きな壁を乗り越え、その度に成長してきた山本選手の全日本選手権での戦いに注目です！

そして島田高志郎選手はショート75.98点、フリーで137.67点、合計213.65点で9位に。翌日の一夜明け会見では、「苦い思い出になってしまいましたが、それで得た気持ちの変化がすごく大きくて、やはり自分にとってスケートが全てなんだ、ということをあらためて再確認できました。大好きなこのスポーツで自分に勝てなかったことが今までで一番悔しかったです。自分がどれだけ弱いか、ということを知るいいきっかけになりました」と大会を振り返りました。悔しい結果にはなりましたが、島田選手は「自分に失望もしましたが、それでもポジティブな気持ちもどこかにあって。落ちるところまで落ちたので、あとは上に行くだけだな、と思っています」としっかりと前を見据えていました。

「NHK杯2019」の結果を受け、優勝の羽生選手、そしてシーズンベストの合計231.84点で女子2位となった紀平梨花選手は、シリーズのポイント上位6人による「グランプリファイナル2019」（イタリア・トリノの現地時間12月5日から開催）に出場します！ 世界の頂を目指す2人を全力で応援しましょう！