IFUUではユーザーの用途に見合ったハイエース／NV350キャラバンのコンプリートカーを製作している。前回のVol.1では「積むバンから乗るバン」の4ナンバー／1ナンバーの8人乗り仕様を紹介した。
ハイエース／NV350キャラバンは荷物を積むために作られた4ナンバー／1ナンバーの商用車だが、その広々としたリヤスペースをカスタマイズすることでオールマイティに楽しめる可能性を秘めている。
ハイエース／NV350キャラバンユーザーの中には、乗用車のように車検が2年毎であればとか1ナンバーの高速料金が高いと思っている人も多いようだ。
毎日ハードに使わないユーザーとしては、ハイエース／キャラバンが乗用車登録されていれば購入したいのに･･･と考える人もいるはず。そのような悩みを解決してくれるのがIFUUのIF-Vシリーズだ。
今回のVol.2では5／3ナンバー乗用車登録をした8人乗り仕様のハイエース／キャラバンのIF-Vを紹介する。前回Vol.1と同じように搭乗人数を増やした8人乗り仕様ではあるが、乗用車登録されていることがポイントとなる。
まずは車検や任意保険、高速料金でのメリットについて説明していきたい。
乗用車登録（5ナンバー／3ナンバー登録）のメリット
1．車検が乗用車と同様の2年毎（新車時は3年）になり、毎年車検の煩わしさがなくなること。
2．4ナンバー／1ナンバーでは少し高かった任意保険も割引率が増して安くなること。
3．1ナンバーが3ナンバーに変わった場合は、車種区分が中型車から普通車になるため高速料金も安くなること。
自賠責保険も少し安くなるなど、さまざまなメリットがあるが、一方で自動車税は高くなってしまうなどマイナスな部分もある。維持費については各々確認が必要となるだろう。
多彩なシートアレンジで乗用車登録になっても商用車同様の便利さを維持！
この5ナンバー／3ナンバー乗用車登録8人乗り仕様の「キャラバンIF-V8」は2列目の純正シートをそのまま使い、3列目にステルスセパレートベンチシートをセットするのが標準モデルだ。ミニバン乗用車と同じように後席に座った人もゆったりとくつろぐことが可能だ。
3列目シートはスライドレール付きの台座をフロアに配置して、その上にシートをセットしている。
この台座＋3列目シートは使い分けが可能であり、必要に応じて台座を取り外すこともできるので、3列目シートを取れば4ナンバー／1ナンバーの時と同じように長いものや多くの荷物を積むことも可能だ。
3列目シートはNV350キャラバンの純正2列目シートと同じデザインとなっている。したがってNV350キャラバンは3列シートを追加してもまったく違和感はない。ハイエースの場合はシートカバーを使うことでデザインの統一が可能だ。
2列目シートにはいろいろなパターンがあり、両シートの背を後方に倒すことでフルフラットにすることが可能だ。
さらに2列目シートは2分割タイプになっており、左右個別に前後スライド仕様にすることも可能で、シートアレンジの自由度が高い。
キャラバンIF-V8はオプションが多彩で、よりオーナーの使い方にマッチしたクルマに仕上げることが可能だ。
キャプテンシートでゆったり！ 5ナンバー／3ナンバー乗用車登録7人乗り仕様
2列目に独立型のシートを設定し、リビングのリラックスチェアのようにゆったり座れるキャプテンシートにした7人乗り仕様も用意されている。
ステルスのキャプテンシートはレザータイプなので3列目も同じレザーにして、前席をシートカバーにすれば統一感を出すことも出来る。
荷物が多い人に最適！ 5ナンバー／3ナンバー乗用車登録5人乗り仕様
乗員よりも後方に荷物を載せる機会が多いユーザーにオススメなのは、2列目スライドシートのみをセットした5ナンバー／3ナンバー乗用車登録5人乗り仕様のコンプリートカーだ。
一見すると4／1ナンバー商用車と同じような室内だが、2列目シートは前にも後にも大きくスライドするので、足元が広くゆったり座れたり、シートを畳めむこともできるため多量の荷物も積むことが可能だ。スライドのレールが後方まで伸びていないため、掃除もしやすいというメリットがある。
バイクやMTB等を載せるトランスポーターとして利用しながら、車検を2年毎にしたい人には特にオススメだ。
IFUUだからこそ、コンプリートカー製造から難易度の高い構造変更登録が可能に！
今回紹介した商用車から乗用車への変更は、シートレイアウトを変更して書類を提出すれば完成するという簡単な仕様ではない。
乗用車として何ら問題のないことを実証するためのブレーキテストや強度試験など、乗用安全基準試験をクリアする必要があるのだ。通常、自動車メーカーがこのような試験を受けるのだが、シートを製作したステルスでは膨大な費用をかけて自社で乗用安全基準試験をクリアしている。
IFUUはステルス大阪の看板を掲げて業務していることもあり、業者や他店に任せることなくコンプリートカーの製造から構造変更登録まですべて自社で行うことが可能だ。そのため、多彩なオプションを追加したり、様々なバリエーションを用意することができる。
これまで「IFUUの4ナンバー／1ナンバーのままの8人乗り仕様」、「5ナンバー／3ナンバー乗用車登録の8人乗り仕様・5人乗り仕様」を紹介してきたが、次回のVol.3はディーゼルエンジンの設定のある“ハイエースの2ナンバー／14人乗りコミューター”をベースにした3ナンバー／10人乗り仕様。大勢で乗る機会が多いユーザーにとって必見のコンプリートカーを特集する。次回もお楽しみに！
