鎌倉市は、災害時の避難所になっている16の市立小学校に、授乳室や更衣室などに利用できる多目的個室テントを4個ずつ導入する。市は12月4日開会の市議会12月定例会に、購入費426万円を盛り込んだ2019年度一般会計補正予算案を提出する。
市総合防災課によると、購入予定のテントは高さ220センチ、縦横が各210センチで、アルミ製の敷きマット付き。避難所内で開設し、避難者は職員に声を掛けて利用することを想定している。
10月の台風19号では、16小学校に1374人の市民が避難。現在は各小学校に高さ1メートルのパーテーションが配備されているが、避難者から個室のスペースがあればとの声を受け、市でも必要性を考えていたことから導入を決めた。
同課は「大勢が生活する避難所で、よりプライバシーに配慮した対応をしていきたい」としている。