馬場ふみか×赤楚衛二「ねぇ先生、知らないの?」インタビュー 漫画家と美容師の恋愛を演じ「『一目ぼれしました』って言われてみたい人生です(笑)」

馬場ふみか×赤楚衛二「ねぇ先生、知らないの?」インタビュー 漫画家と美容師の恋愛を演じ「『一目ぼれしました』って言われてみたい人生です(笑)」

配信5カ月で驚異の25万ダウンロードを記録した人気コミック「ねぇ先生、知らないの?」。恋愛経験がなく仕事に没頭する漫画家と、人気カリスマ美容師の恋を描くヒーリングラブストーリーです。

本作は“仕事熱心な男性と献身的な女性”というステレオタイプなカップルの構図を覆す、“新時代のラブストーリー”。このたび仕事に一生懸命になりすぎて、彼氏からの連絡を無視してしまう漫画家・青井華役に馬場ふみかさん、華にどれだけ放置されても会える日を楽しみに待ち続ける美容師・城戸理一役に赤楚衛二さんを迎え、実写ドラマ化が決定!

原作者の浅野あや先生は「頑張るすべての女性に少しでも癒やしを感じてもらえたらうれしいです」と、頑張る女性を応援。さらに理一役の赤楚さんからは「男にとっての教科書。すごく勉強になりました」と男性目線での感想が。そんな女性にも男性にも楽しんでいただきたい「ねぇ先生、知らないの?」のドラマの放送に先駆け、クランクイン前で「まだ会うのは2回目」という状況でお話を伺った、馬場さんと赤楚さんのインタビューをお送りします。

■原作コミックは「男にとっての教科書」!

──原作コミックや台本をお読みになっての感想をお聞かせください。

馬場「華ちゃんは『女の子を幸せにする漫画を描くことが私の仕事だ』って思いながら漫画を描いているんですけど、この作品も、読んでいると女の子がめちゃくちゃ幸せな気持ちになる漫画だなって思いました。女の子が一生懸命仕事をしていて、しっかり男性が支えるっていいな~って」

赤楚「こういう漫画を初めて読ませていただいたんですけど、男にとっての教科書だなって思いました。『女の子がこう思っている時は、こうするのが正解なんだ』って、すごく勉強になりましたね。…あまりにも僕、足りてないなって(笑)。華ちゃんが仕事の電話をとって仕事モードになって、放っておかれた時の理一の振る舞いなんて、本当に勉強になるなと。こういうふうにすることで女の子ってドキッとするんだなって思ったし、理一は相手のことを考えて生きているんだなって感じました」

──アシスタントがつくほどの人気漫画家と、テレビで取材されるほどの人気カリスマ美容師という役どころですが、撮影に向けて何か準備はされていますか?

馬場「漫画を描くシーンが多いので、実際にペンを使って漫画を描く練習をしています。絵心はほぼないに等しいですし、普段から絵を描くことも全然ないのですが、やっていくうちにどんどん分かってきて楽しいです。かわいい女の子を描く練習をしています」

赤楚「僕は今日美容師の講習があるんですけど、これまで何度か自分が通っている美容院に行って、どういうふうに切ってるかとか、接客の仕方を観察しながら勉強させていただきました。今日、切らせてもらえるんですかね? まだ分からないんですけど、楽しみです」

──赤楚さんは普段、髪の毛をセットするのは好きですか?

赤楚「東京に出てきてからはまったく触らなくなっちゃったんですけど、高校生の時はずっと好きでやってました。毎日授業と授業の間の休み時間にトイレに行って、こう…(自分の髪をいじって)」

馬場「そういう男の子いるよね~! いるいる!(笑)」

赤楚「その男子の一人ですね(笑)」

──演じる役において、ご自身と似ている部分や、似ていないと思う部分はありますか?

馬場「結構、私は華ちゃんの気持ちが分かるなと思いながら読みました。仕事を理由にするのもどうかと思うんですけど、忙しくなってきたりすると既読スルーしちゃうなって…(苦笑)。でもそんな時に、(理一のように)こんなにすてきな対応をしてくれる人なんてなかなかいないじゃないですか。私はみんなに怒られるだけなので…(笑)」

赤楚「僕も仕事が入ると本当に疎かにしてしまうところがあって。既読スルーを越えて未読スルーしてしまうくらい、人とつながっていたくないってなっちゃうんです。一つのことに集中したいっていう不器用さは似てるかもしれないんですけど、女性に対する対応は似てないというか、僕の方がへたっぴだと思います」

■第一印象で見てしまうポイントは「匂い」?

──本作では、理一の一目ぼれから恋が始まる展開となっていますが、お二人は一目ぼれをするタイプですか?

馬場「一目ぼれしたことない…」

赤楚「へぇー!」

馬場「内面を知ってからですね。あと自分の壁も厚いので、相手のことも知りつつ、ある程度自分がどういう人間かとか、普段の過ごし方を知ってもらわないとって思っちゃいます。自分を開けっ広げにできている人なら(一目ぼれも)できるんだろうと思うんですけど…」

──理一のように、積極的にアプローチされるのは…?

馬場「あ~、それはちょっとうれしいです(笑)。『一目ぼれしました』って言われてみたい人生です(笑)」

赤楚「僕は逆に一目惚れしかしたことないタイプです。(内面を)知っていくと、友達になっちゃうんですよね。最初に感覚で『好きかも!』みたいな。そういうふうに始まることが多いです」

──最初に見てしまうポイントはありますか?

赤楚「匂いですかね」

馬場「匂い!? そんな初対面で匂いをかぐことってあります?(笑)」

赤楚「(笑)。なんですかね、好きな匂いってあるじゃないですか? 僕、割と田舎育ちだからかすごく敏感で。あと、匂いフェチなんですよ」

馬場「なるほど~」

赤楚「あとはもう、顔ですよね」

馬場「顔は見ます(笑)。そりゃもちろん、大事です(笑)」

──お二人は、今日が初対面ですか?

馬場・赤楚「2回目です!」

──先ほど一目ぼれの話もありましたが、お二人はそれぞれどのような印象ですか?

馬場・赤楚「(笑)」

馬場「この流れで聞くの、気まずい(笑)。えっと、どうですか?」

赤楚「面白そうな子だなっていうのが第一印象ですね」

馬場「ずっとしゃべってたからですかね…。うるさくてすみません(笑)」

赤楚「いやいや! 僕、人見知りなんですけど、それを打ち破ってくれそうな雰囲気を持ってるなってすごく感じました」

馬場「さっき2人でポスターの撮影をして。結構近かったんですけど、いい匂いしました!(笑)」

赤楚「ありがとうございます(笑)。お会いするまでは、もっと無口な感じなのかなと思ってました。クールというか、涼しそうな顔立ちで」

馬場「そうですか? ありがとうございます(笑)」

■“仕事スイッチ”が入る瞬間は?

──華には仕事モードに切り替わる“仕事スイッチ”が入る瞬間がありますが、お二人は“仕事スイッチ”の入る瞬間はありますか?

馬場「現場に着いたら入るタイプかもしれないです。メーク前はもう、こーんな感じで…(眠そうに)。でも衣装を着たりメークをしたりすると、徐々にスイッチが入っていく感覚があります。華ちゃんの場合は眼鏡をかけて、ヘアピンして、髪上げて…みたいな、そういうことを一つずつやっていくことでどんどんスイッチが入っていくかな。衣装とか、そういう部分に助けられることもたくさんあると思います」

赤楚「僕は家のドアがスイッチです。部屋に誰もいないんですけど、『行ってきます』『ただいま』って言うんです。それで『よしっ!』みたいな。そこからは割とスイッチはオンのままで、帰ってきてドアを開けた瞬間オフになります。たまに仕事じゃない時、オフモードで仕事の人に会ったりするとてんぱっちゃうくらい、オン・オフはしっかりあると思います」

馬場「すごーい!」

赤楚「そう。面白いよ(笑)」

──いつからそれが習慣になったのですか?

赤楚「いつからだろうな? 上京して、最初の1年間はそういうスイッチがはっきりあったわけではないんですけど、気付けばこうなってました。仕事に行く前に『今日、大丈夫かな?』って不安になることがあったんですよ。そうならないために、ドアの前で気合いを入れるようにしています」

──最後にこれから始まる撮影に向けて、意気込みをお聞かせください。

赤楚「漫画原作ということで、原作のファンの方に『理一だ!』って言っていただけるように頑張っていきたいです。仕事や育児、学校など、毎日を頑張っている女性の方にとって癒やしになるような作品になれたらなと思っています! あと、美容師さんとして接客できるのもすごく楽しみです」

馬場「原作を読ませていただいて、華ちゃんの不器用ながらも必死に頑張っていく姿が私自身も大好きになったので、皆さんにしっかり伝わるように頑張りたいです。ドキドキするようなシーンもあるので、見てくださる方に『私もこんなことされたいな』って思ってもらえるようなものをしっかり作れたらいいなと思います」

【プロフィール】


馬場ふみか(ばば ふみか)
1995年6月21日生まれ。新潟県出身。ふたご座。AB型。2014年、映画「パズル」で女優デビュー。主な出演作は、映画「黒い暴動❤︎」「リベンジgirl」「ライフ・オン・ザ・ロングボード2nd Wave」、ドラマ「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系)、「お前はまだグンマを知らない」(日本テレビほか)、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(フジテレビ系)、「深夜のダメ恋図鑑」「僕の初恋をキミに捧ぐ」(ともにテレビ朝日ほか)、「名もなき復讐者 ZEGEN」(関西テレビ)、「決してマネしないでください。」(NHK)など。雑誌「non-no」(集英社)の専属モデルとしても活躍中。11月13日に初の紀行本「ばばたび」(集英社)を刊行。20年には映画「糸」が公開予定。

赤楚衛二(あかそ えいじ)
1994年3月1日生まれ。愛知県出身。うお座。B型。2013年、サマンサタバサのメンズモデルオーディションでグランプリを獲得し、デビュー。主な出演作は、映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」、ドラマ「表参道高校合唱部!」(TBS系)、「東京女子図鑑」(Amazonプライム・ビデオ)、「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系)、「イノセンス 冤罪弁護士」「わたし旦那をシェアしてた」(ともに日本テレビ系)、舞台「『黒子のバスケ』THE ENCOUNTER」「露出狂」「民衆の敵」など。20年には映画「思い、思われ、ふり、ふられ」が公開予定。

【番組情報】


ドラマ特区「ねぇ先生、知らないの?」
MBS 12月5日スタート 木曜 深夜0:59~1:29
tvk 12月5日スタート 木曜 午後11:00~11:30
チバテレ 12月6日スタート 金曜 深夜0:00~0:30
テレ玉 12月11日スタート 水曜 午後11:30~深夜0:00

取材・文・撮影/宮下毬菜(TBS・MBS担当)

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