今季13勝のギブソン 3年3000万ドルでレンジャーズへ

レンジャーズが先発ローテーションに実績十分の右腕を加えることに成功したようだ。日本時間11月28日、関係者によると、レンジャーズはフリーエージェントの先発右腕、カイル・ギブソンと3年3000万ドルの契約を結ぶことで合意。現時点で球団からの正式な発表はなく、身体検査完了後に契約が正式に発表される見込みとなっている。

現在32歳のギブソンは、今季ツインズで34試合(うち29先発)に登板して13勝7敗、防御率4.84、160奪三振をマーク。防御率は5点近い数字だったが、9イニング平均7.14点(160イニング以上の投手のなかでリーグ5位)という打線の強力な援護を得て、自己最多タイの13勝を記録し、メジャー7年間で5度目となる2ケタ勝利をマークした。

平均93.3マイルのシンカーを軸にピッチングを組み立てるギブソンは、リーグ有数のグラウンドボール・ピッチャーとして知られており、今季はゴロ率51.4%(160イニング以上の投手のなかでリーグ2位)を記録。メジャー定着後の6シーズンで記録したゴロ率52.6%はメジャーで7番目に高く、同期間の136併殺打はメジャー最多の数字となっている。

今オフのレンジャーズは、少なくとも1人、可能であれば2人の先発投手を獲得することを目指しており、まずはギブソンの獲得に成功。ギブソンは、マイク・マイナーとランス・リンという左右のダブルエースとともに先発ローテーションを形成する。チーム内にはジョー・パランボ、ブロック・バーク、コルビー・アラードといった若手投手もいるものの、彼らにマイナーで実戦経験を積む時間を与えるために、ベテラン投手をもう1人加える可能性がある。

また、レンジャーズは三塁手の補強を今オフの最優先課題としており、フリーエージェント市場の大物三塁手であるアンソニー・レンドンとジョシュ・ドナルドソンのどちらかを獲得することが有力視されている。

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