パドレスが左腕・ポメランツを4年3400万ドルで獲得

日本時間11月28日、パドレスはフリーエージェントの左腕、ドリュー・ポメランツと4年3400万ドルの契約を結んだことを発表した。ポメランツは2016年にパドレスで17試合に先発して8勝7敗、防御率2.47の好成績を残して自身唯一となるオールスター・ゲーム選出を果たしており、4年ぶりの古巣復帰となる。なお、メジャー通算140試合の先発経験があるポメランツだが、今季リリーフの適性を示したことにより、パドレスはリリーフで起用する方針だ。

関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、総額3400万ドルの内訳は、契約ボーナスが800万ドル、2020年の年俸が400万ドル、2021年の年俸が600万ドル、2022年と2023年の年俸が各800万ドルとなっているようだ。今季はジャイアンツとブリュワーズでプレイして防御率4.85に終わったポメランツだが、リリーフでは28試合で防御率1.88という好成績を残した。

パドレスのA.J.プレラーGMは「我々は、ポメランツのことを試合終盤を任せることのできる投手と考えている。(クローザーの)カービー・イエーツと、左右の強力なリリーフコンビを形成してくれるだろう」とコメント。「ここ数ヶ月の彼の活躍は本当にインパクトがあったし、ブルペンの大きな戦力になると思ったから獲得したんだ」と今後の活躍に期待を寄せた。

縦に大きく割れるカーブは従来から評価が高かったが、リリーフに回って速球の威力を取り戻したことにより、決め球であるカーブがより効果的に機能するようになった。その結果、今季リリーフで登板した28試合では合計28回2/3を投げ、防御率1.88、50奪三振、被打率.165という驚異的な成績をマーク。プレラーはこの活躍を見て、セットアッパーとしての獲得を決めた。

メジャー通算9年間では、242試合(うち140先発)に登板して46勝58敗、5セーブ、26ホールド、防御率4.04をマーク。オールスター・ゲームに選出された2016年に11勝を挙げたほか、レッドソックスでのフルシーズン1年目となった2017年には自己最多の17勝を記録している。

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