ハム堀、1000万増の1960万円でサイン 来季はリリーフで勝負「勝ちパターンで投げたい」

契約更改を行った日本ハム・堀瑞樹【写真:石川加奈子】

今季は自己最多の53試合に登板して4勝4敗5ホールド1セーブ、防御率5.22

 日本ハムの堀瑞輝投手が28日、札幌の球団事務所で契約更改交渉を行い、1000万円増の1960万円でサイン(金額は推定)。4年目を迎える来季はリリーフで勝負したい思いを明かした。

 今季は自己最多の53試合に登板して4勝4敗5ホールド1セーブ、防御率5.22の成績を残した堀。登板数に加え、栗山英樹監督が初めて導入したオープナー、ショートスターターとしての先発も10試合こなしたことが高く評価された。誰も経験したことのない難しい役割を振り返り「いろんな思いがあって監督が僕に託してくれたと思うので、その期待に応えようと思っていました。自分を選んでもらって、貴重な体験できたので良かったと思います」と語った。

 今季途中までは先発へのこだわりが強かったが、今は中継ぎで勝負したいという思いに変わった。この日、球団からどちらをやりたいか問われて「リリーフをしたいと伝えました」と言い切った。リリーフへの思いが芽生えたのは「何月かは覚えていないけれどメットライフで先発した時」だと言う。「投げ終えて、何もない状態でベンチで見ている時に中継ぎの人たちが出ていくのを見て、キラキラして見えて。あっ、あっちでやりたい。あっちの方がかっこいいと思えました」とその瞬間を振り返る。

大先輩の宮西を目標に12月から共に自主トレへ

 栗山監督からはファンエスティバルで会った時に「来年もオープナーをやっていくつもりだから」と言われ、心の準備はしている。「来年は変な緊張はないと思うので、しっかりいい結果を残せるようにしたいです」とオープナーにも対応するつもり。だが、心に秘めているのは「勝ちパターンで投げたい」という思いだ。

 目標はリリーフ左腕で前人未到の300ホールドを達成した宮西尚生投手。「身近にミヤさんがいるので。追い越すというのは、まだ自分で言うのは早いと思うので、まずはそこを目指して。いずれは何とか追いつけるようになりたいなと思います」と意気込みを口にした。

 来月には尊敬する師匠のハワイ自主トレに自ら志願して同行する。「今年1年通して『まだまだお前は体力が足りない』とか『体ができていない』とか、近くで見てくれているからこそ指摘されることも多かったので、ミヤさんの自主トレについて行って、いろんなことを勉強して来たい」と目を輝かせる。

 課題は明確だ。今季は球宴前まで2点台だった防御率が最終的には5点台まで落ちた。「ちょっと前半飛ばしすぎたかなと思っています。前半は自分でもいい成績残せたのかなと思っていますが、後半ガス欠しちゃったので。今年は全てに全力で行き過ぎたのかなと調整がまだ難しい部分がありました。来年は1年通して自分の投球をして、チームの優勝に貢献できるように」と力を込めた。師匠から多くのことを学び、4年目の飛躍につなげる。(Full-Count編集部)

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