マリナーズがブルペン補強 右腕・エドワーズJr.と1年契約

日本時間11月28日、マリナーズがフリーエージェントのリリーフ右腕、カール・エドワーズJr.と1年95万ドル+出来高50万ドルで合意したことが報じられた。出来高は登板試合数に応じて25万ドル、試合完了数に応じて25万ドルが設定されているという。なお、今回の契約は1年契約だが、エドワーズJr.は来季が年俸調停期間の1年目となるため、マリナーズは2022年シーズンまでエドワーズJr.を保有することができる。

今オフ、マリナーズのジェリー・ディポートGMは、ロースターに大きな変更を加えないことを示唆していたが、補強を行う可能性のあるエリアとして投手を挙げていた。すでに、ケンドール・グレイブマンと1年契約を結んだことが発表されているが、エドワーズJr.はそれに続く投手補強となる。

現在28歳のエドワーズJr.は、2015年にカブスでメジャーデビューを果たし、2016年には36試合に登板してチームのワールドシリーズ制覇に貢献。2017年は73試合で25ホールド、防御率2.98、2018年は58試合で23ホールド、防御率2.60をマークし、ブルペンの中心的存在の1人となっていた。しかし、今季は20試合で防御率5.87と精彩を欠き、7月にブラッド・ウィークとのトレードでパドレスへ放出。パドレスでは2試合で防御率32.40に終わった。

ワールドシリーズ制覇を経験し、ブルペンの中心的存在となり、大不振で放出されるという、ジェットコースターのようなキャリアを送ってきたエドワーズJr.は、まだ28歳でありながら、メジャーデビューしたばかりの若手選手が多いマリナーズではベテランの部類に入る。エドワーズJr.は「面白いよね。君はベテランだよ、って言われたんだ。まだ28歳になったばかりなのに」と笑った。

今季は大不振に陥り、自己最悪のシーズンとなったものの、カブスでセットアッパーを担った実績があることも事実。28歳のリリーフ右腕が新天地マリナーズで復活を遂げることを期待したい。

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