動き続ける捕手市場 ナショナルズがゴームスと再契約

日本時間11月28日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズは今季終了後に契約オプションを破棄したヤン・ゴームスと2年1000万ドルで再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ESPNのジェフ・パッサンが第一報を報じた。なお、現時点では球団からの正式な発表は行われていない。

現在32歳のゴームスは今季で6年2350万ドルの契約が満了し、来季の契約は年俸900万ドルの球団オプションとなっていたが、ナショナルズがこれを破棄。フリーエージェントとなっていた。しかし、2年1000万ドルでの再契約で合意に至ったことにより、ナショナルズは来季も引き続きカート・スズキとゴームスの2人を主戦捕手として併用することが確実になった。

インディアンスからナショナルズにトレードで加入した今季、ゴームスは97試合に出場して打率.223、12本塁打、43打点、2盗塁、OPS.704をマーク。打率.266、16本塁打、OPS.762を記録した2018年に比べると打撃成績は全体的に悪化したものの、守備防御点+5を記録するなど安定した守備力は健在だった。

ポストシーズンでは2本の二塁打を放ち、打率.241をマーク。球団史上初のワールドシリーズ進出を決めたリーグ優勝決定シリーズ第4戦(対カージナルス)では初回に2点タイムリーを放ち、チームの勝利に貢献した。

なお、今オフはヤスマニ・グランダルがホワイトソックスと4年契約を結んだのをきっかけとして捕手市場が予想以上のスピードで動いており、ゴームスのほかにもトラビス・ダーノウ(ブレーブスと契約)、スティーブン・ボート(ダイヤモンドバックスと契約)、ダスティン・ガーノウ(アストロズと契約)らがすでに契約を決めている。ロビンソン・チリーノスやジェイソン・カストロといった実力派捕手がまだ市場に残っているものの、捕手補強を目指す球団はトレードでの捕手獲得も視野に入れることになりそうだ。

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