河井夫妻、続く国会欠席 疑惑の説明なく1カ月

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参院本会議の議場。河井案里氏の席の氏名標は横になったままだった(11月27日)

 自民党の河井克行氏(広島3区)と妻の河井案里氏(参院広島)が国会を欠席し続けている。案里氏の公選法違反などの疑惑が報じられ、10月31日に克行氏が法相を辞任した際、ともに「説明責任を果たす」としていた。しかし夫妻とも公の場から姿を消し、間もなく1カ月を迎える。

 27日、参院本会議。大半の議員が出席し、自席の「氏名標」を立て会社法改正案などの審議に臨んだ。しかし「河井あんり」と記された氏名標は横になったままで、案里氏は所属する自民党二階派の28日の例会にも現れなかった。

 今月、案里氏は参院で4回あった本会議を全て欠席。5回あった経済産業委員会と4回の議院運営委、2回の災害対策特別委にも姿を見せていない。

 議員会館の案里氏の事務所は「院の手続きを取った上で、欠席をしております。事実関係を調査した上で、説明をしたいと思います」とのコメントを出した。11月の衆院本会議を7回全て欠席した克行氏の事務所も一言一句同じ談話を出した。

 野党側は批判を強める。25日、東京都内のホテル。「広島選出の大臣が辞任し(7月の参院選で)私が戦った議員も姿を見せていない」。国民民主党の森本真治氏(参院広島)は自身のセミナーで河井夫妻について言及。「(案里氏は)これから6年間、一回も国会に出ない気か。政治の信頼を取り戻すため追及せねば」と訴えた。

 案里氏の後援会の繁政秀子会長(77)は「本人にも一定の時間が必要との思いがあって1カ月待ち続けたが、このままでは何が真実か分からない。同じ気持ちの支援者は多いはずで、本人の言葉で丁寧に説明してほしい」と望む。

 今国会は12月9日で閉会の予定。翌10日は国会議員の冬の期末手当(ボーナス)支給日で、克行氏に約323万円、案里氏には約194万円が支払われる。(境信重、河野揚、木原由維)