V・ファーレン新体制 <会見要旨> 髙田春奈・新社長「平和活動にさらに力を」

 社長をやらせていただくようになった理由はいくつかある。

 一つ目は父が高齢な点。クラブが回復して認知してもらえるようになるまでに、すごくしんどそうな様子を近くで見ていた。早く楽にしてあげたかった。二つ目は父が認める後任者じゃないといけない。ジャパネットのやり方を分かっていて、かつ髙田明の夢を理解できる人物が適任。三つ目に、世界に誇れるクラブにしたいと心から思えたから。昨季J1残留が厳しい状況でも応援してくれているサポーターがいた。「サッカーには夢がある」というメッセージを送っていけると思った。

 平和活動にさらに力を入れたい。選手、スタッフ、ファン、サポーター、長崎県民と意識を合わせていくような取り組みをしたい。長崎から世界へ伝えるにはもっと大きな発信力を持たなければいけない。まずは強くなることが大切。J1に上がって、クラブの存在を認識してもらわないとメッセージは届きにくい。

 スポンサーにV長崎の魅力を知っていただき、応援してもらえるようになったのは、父の本当に大きな実績だと思う。私がそのまま受け継ぐのは難しい。組織的に営業できるようにシフトしていくことが一番の課題。いかに価値を知ってもらい、応援して良かったと思ってもらえるか。そのためにクラブそのものの価値を上げていかなければいけない。スタジアム自体を楽しい空間にして、自治体との連携も密にしていろいろなものを含めて価値を上げたい。

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