『小さな巨人』とは、小柄でありながら優れた人を称える言葉です。今回はそんな「小さな巨人」としてサッカー界で活躍する、身長155cmの『中川寛斗』選手についてまとめました。Jリーグ史上、最も低い身長でゴールした男の経歴・プレースタイルなどを徹底解説していきます!
小さな巨人『中川寛斗』選手とは?
中川寛斗選手のプロフィール
・氏名:中川寛斗(なかがわ ひろと)
・生年月日:1994年11月3日
・出身地:埼玉県
・身長:155cm
・利き足:右
中川寛斗選手のキャリア
中川寛斗選手は小学4年生から柏レイソルの下部組織に加入し、中学3年次には中心選手として活躍するほど、着実に成長をしていきます。
その後高校生になるとU-16日本代表から3年間、各年代別の日本代表として選出。2012年、高校3年の時には日本クラブユースサッカー選手権大会でクラブ史上初の優勝を達成するなど、その才能を見せていきます。
その後2013年になると、湘南ベルマーレにレンタル移籍。2015年より契約が満了となったため、柏レイソルに復帰しています。そして10/3のJ1第13節名古屋グランパス戦にて初ゴールを記録し、「Jリーグ史上最も身長の低い得点記録」として、多くのメディアに取り上げられました。
その後2018年に湘南ベルマーレに移籍し、5年ぶりの復帰を果たすも、2019年12月現在は怪我のため療養中です。
小さな巨人『中川寛斗』のプレースタイルを紹介
中川選手のプレースタイルにおける、大きな特徴は主に2つ。
・卓越したパスセンス
・精度の高いボールコントロール
以上2点です。
味方の足元にピタリと止める正確なパスや、精度の高いシュートなどを武器としています。実際2015年にJリーグデビューを飾ったシーズンは、出場5試合シュート3本という数の中で1ゴールを挙げ、決定率30%超えをマークしています。
某テレビ番組での特集では、元日本代表都並敏史さんも中川選手について…
ゴルフのパターのよう
と比喩し、その正確な足元の技術を絶賛しています。
中川寛斗選手「身長が低い」からこその困難とは?
中川寛斗選手は身長が低いがゆえの、多くの困難を乗り越えている選手です。
まず小学生の頃には、周囲の人たちから「身長を伸ばす治療を受けたほうが良い」と医療的な処置を薦められたそう。
しかし、当の中川選手本人はそのことについて、
親からもらった身体なので、「これでも出来るんだ」ってことを親にも証明したかった。
出典: www.youtube.com
…と述べており、そういったハンデを突き付けてくる現状が悔しかったといいます。
そういった悔しさもあってか、熱心にサッカーの研究と練習を続けた結果、各世代の日本代表に選ばれるほどの選手に成長。インテリジェンスに溢れ、正確無比なキックを武器に、いつ柏レイソルのトップチームに呼ばれてもおかしくないほど、成長を果たしていました。
ネルシーニョ監督が身長の低さを危惧し、レンタルさせる
しかし、2013年にはネルシーニョ監督が身長の低さからトップチーム昇格に難色を示します。
プレー云々ではなく、持ち前の「身長」を否定されたことに中川選手は強い反骨心を感じたそうです。
結果湘南ベルマーレにレンタル移籍した中川選手は、曺貴裁監督にプロとして様々なことを教わり、たくましくなって帰ってきます。2015年からはユース時代からの恩師・下平監督が就任したこともあって出場機会に恵まれ、浦和レッズ,横浜F・マリノスらからもゴールを奪いました。
現在は湘南ベルマーレに移籍していますが、先日怪我に見舞われてリハビリ期間を過ごしています。
まとめ
Jリーグの小さな巨人「中川寛斗」選手は、身長155cmというJで最も低い体格を持ちながらも、それを感じさせない正確なテクニックと、インテリジェンスを持った素晴らしい選手です。
今後もその活躍から目が離せませんね!