「呼び捨て失礼書き足した」 武光パネルに「公」 菊池市文化財保護委の会長落書き「やった」

©株式会社熊本日日新聞社

「菊池武光」と書かれた菊池市の封筒を指さす市文化財保護委員会の男性会長=28日、同市
赤字で「公」と書き足された菊池武光の等身大パネル=27日、同市

 菊池一族の15代当主・武光の等身大パネルに落書きが見つかった問題で、菊池市文化財保護委員会の70代男性の会長が28日、熊本日日新聞社の取材に「私がやった。呼び捨ては思いやりがない」と話した。

 等身大パネルは熊本県菊池市が設置。市によると、落書きは武光の名前の下に赤字で「公」と書かれていた。市役所や菊池神社の4体のほか、観光施設のポスターに掛けられたカバーと、市役所外壁の垂れ幕にも同様の落書きがあった。

 会長によると、市外の知人から「呼び捨て表記は先人に失礼」との指摘があった。「10月の委員会で市に伝えたが対応がなく、11月中旬ごろ各地で書き足した」という。「市も観光案内人も呼び捨て。先人への思いやりが見られずに恥ずかしい」と主張する。

 器物損壊に当たる可能性については「法律違反と言う前に『公』をつけるかどうかの議論が先。私がやったことをとやかく言うべきではない」と話した。

 市文化財保護委は市の委嘱を受け、指定文化財の研究、周知などに取り組んでいる。会長は、1991年から委員を務め2015年から現職。

 市は被害届を出さない方針。江頭実市長は「文化財を保護する人がいかがなものかと思う。ただ、悪意から出た行為ではなさそうなので、まずは本人の話を聞きたい」としている。(植木泰士)

(2019年11月29日付 熊本日日新聞朝刊掲載)