お互いを認め合い、思いやりがあふれる地域社会を目指して(1)

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■外国人
・外国人は、多様な文化、価値観、ライフスタイルを持っており、こうした違いやそれらに対する無理解により、外国人であることを理由とした就職差別や賃貸住宅への入居拒否等が発生しています。また、特定の民族・国籍の人々を排斥する差別的言動が、いわゆるヘイトスピーチとして社会問題になっています。

・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等をきっかけに外国人と接する機会はますます増加することが予想されます。

・それぞれの文化や生活習慣を尊重し、多様性を受け入れ、差別や偏見のない地域社会にしていくことが大切です。

◇ヘイトスピーチ解消法(平成28年6月施行)
「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(ヘイトスピーチ解消法)」では、不当な差別的言動は許されないことを宣言しています。

◇東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例
東京都が、平成30年10月に制定したもので、本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取り組みの推進のための規定を設けています。

■障がい者

・障がい者が日常生活や社会生活を営む上で、障がいへの無理解から生じる偏見や差別、建物・施設等の段差や移動手段等の物理的な障壁、情報収集やコミュニケーションに関する障壁、就職や生活に関わる制度・慣行的な障壁等さまざまな障壁が存在し、このような障壁を取り除いていくことが求められています。

・障がいの有無にかかわらず、お互いを理解し、共に支え合う地域社会にしていくことが大切です。

◇障害者差別解消法(平成28年4月施行)
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」では、不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供を求めています。

合理的配慮の例:
・段差がある場合にスロープ等を使って補助する
・通路を広くする
・点字や筆談等、伝達手段を工夫する
・障がいの特性に応じて座席等を用意する

◇12月3日~9日は障害者週間
平成16年6月の障害者基本法の改正により定められました。

■インターネットによる人権侵害

・スマートフォンやタブレット端末等の通信機器の普及し、時間や場所を問わずインターネットに接続できるようになり、利便性が高まり情報発信が容易になる一方、匿名性等を悪用したプライバシー侵害や名誉棄損等の人権侵害が発生し、社会的に大きな影響を及ぼしています。

・中でも、インターネットを利用した差別的な書き込みや、特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的言動(いわゆるヘイトスピーチ)、同和問題(部落差別)に関して差別を助長するような内容の書き込み等が深刻な問題となっています。

・インターネットの利用にあたっては、その利便性を享受するだけでなく、他者の人権への配慮に心がけるとともに、情報が悪用されることのないようセキュリティにも留意することが大切です。

人権侵害の例:
・特定個人を対象とした誹ひ謗ぼう・中傷や差別的な書き込み
・SNSや無料通話アプリ等を使ったいじめ
・個人が特定される写真や動画の無断掲載
・個人情報(名前・住所・電話番号・メールアドレス等)の無断公開等

■子ども

・全国的に急増している児童虐待や、いじめ、不登校、体罰、児童売春、児童ポルノ等、子どもを巡る人権問題は、周囲の目につきにくいところで発生しており、子ども自身が声を出せない、または声を出しにくい状況にあります。

・未来を担う子ども達を一人の人間として尊重し、温かく見守り、健やかな成長を支える地域社会にしていくことが大切です。

◆児童虐待とは
子どもの心身の成長と人格の形成に深刻な影響を与える重大な権利侵害であり、次の4種類に分類されます。

▽身体的虐待
・たたく、殴る、蹴る
・やけどを負わせる
・投げ落とす
・溺れさせる
・激しく揺さぶる
・首を絞める等

▽性的虐待
・子どもへの性的行為・暴行
・性器や性交を見せる
・ポルノグラフィーの被写体にする等

▽ネグレクト
・家に閉じ込める
・自動車の中に放置する
・食事を与えない
・ひどく不潔にする
・病気なのに病院へ連れていかない等

▽心理的虐待
・言葉による脅し、脅迫
・無視、拒否的な態度
・兄弟・姉妹間での差別的扱い
・子どもの前での家族への暴力等

■性自認・性的指向

・性自認とは、自分自身の性別に対する自分の認識で、「心の性」と言われることもあります。心と体の性が一致していないことによる周囲からの偏見の目や差別的な取り扱い、自分が望む性別で生活が送れないことに対する葛藤等で、悩み、苦しんでいる人がいます。

・性的指向とは、恋愛や性愛の対象の方向を示すもので、自分の意志で変えたり、選んだりできるものではないと言われています。性的指向が同性や両性に向いていることにより、周囲から興味本位で見られる等、差別や偏見に悩み、苦しんでいる人がいます。

・性自認および性的指向に関しては、LGBT(右記)等と呼ばれることもあります。

・性は多様であることについて理解を深め、差別や偏見のない地域社会にしていくことが大切です。

◇東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例
東京都が、平成30年10月に制定したもので、性自認や性的指向を理由とする不当な差別の解消および啓発等の推進を趣旨とした規定を設けています。

◇LGBTとは
次の言葉の頭文字を取って作られた言葉です。
L:レズビアン(女性同性愛者)
G:ゲイ(男性同性愛者)
B:バイセクシュアル(両性愛者)
T:トランスジェンダー(体の性に違和を持つ人)
上記のほか、男女どちらにも恋愛感情を抱かない人や自分の性を決められない、わからない人など、さまざまな人がいます。