パイレーツ・マーテイ メッツへの移籍に前向きな発言

今オフ、中堅手の補強を検討しているメッツは、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによって、スターリング・マーテイ(パイレーツ)の獲得に興味を示していることが報じられている。具体的なトレード交渉について、現時点では何も情報は出てきていないものの、少なくともマーテイ自身は、再建期に突入するパイレーツからメッツへ移籍することを前向きに捉えているようだ。

日本時間11月29日、ドミニカ共和国出身のリポーターであるエクトル・ゴメスは、自身のTwitterでスペイン語でのマーテイのインタビューについてツイートした。そのなかで、マーテイは「メッツには(優勝争いに必要な)あらゆるものが揃っている。メッツでプレイすることは、僕にとって素晴らしい機会になると思う」と語り、メッツへの移籍に対する前向きな姿勢を明確にした。

右打ちかつハイレベルな守備力を誇るマーテイは、左打者偏重のメッツ外野陣のニーズにフィットする存在であり、フリーエージェント市場に有力な中堅手がいないことを考えると、メッツの中堅手補強のメインターゲットとなるのは不思議なことではない。ただし、ヘイマンはメッツのほかにもカブス、レッズ、パドレスなどが中堅手を欲しており、マーテイの獲得に動く可能性があることを伝えている。

また、パイレーツはようやく新監督がデレク・シェルトンに決定し、来季以降に向けてのチーム編成の動きを本格的に開始する。シェルトンがマーテイを必要な戦力であると判断すれば、放出への動きはトーンダウンする可能性がある。

さらに、来季の年俸は1150万ドルと安価で、2021年も年俸1250万ドルの球団オプションとなっているため、パイレーツとしては今オフ中に慌てて放出する必要がないのも事実。走攻守三拍子揃ったオールラウンドな中堅手を残り2年、比較的安価で保有できるとなれば、獲得には相当な対価が必要になることが予想されるが、メッツはどう動くのだろうか。

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