今季24本塁打&40盗塁のオリオールズ・ビヤーがウエーバーに

今季、オリオールズで見事な活躍を見せたジョナサン・ビヤーだが、来季は他球団でプレイすることが濃厚となった。日本時間11月28日、ビヤーのトレード交渉が不調に終わったオリオールズは、ビヤーをウエーバーに置いたことが報じられた。ウエーバーで獲得を希望する球団が現れなかった場合、ビヤーはフリーエージェントとなることが確実視されている。

今季のビヤーは、全162試合に出場して打率.274、24本塁打、40盗塁、OPS.792をマーク。111得点、176安打、5三塁打、24本塁打、73打点、291塁打、WAR4.0などの各部門でキャリアハイを更新し、20本塁打&40盗塁を達成した今季唯一の選手となった。そうした活躍もあり、「MLB Trade Rumors」は年俸調停3年目となるビヤーの来季の年俸を1040万ドルと予想しているが、これがトレードでの獲得を希望する球団が現れなかった最大の理由になっていると見られる。

獲得を希望する球団が現れず、ビヤーがウエーバーを通過した場合、オリオールズはビヤーと再交渉を行う意思もあるようだが、ビヤーはオリオールズとの再交渉よりもフリーエージェントになることを選択する可能性が高い。オリオールズとしても、チーム再建の初期段階である現時点で、ビヤーは必要不可欠な戦力というわけではなく、無理に引き留めるようなことはしないだろう。なお、オリオールズは、先発右腕のディラン・バンディに関するトレード交渉を行っていることも報じられている。

複数年契約を結んでいるのはクリス・デービスとアレックス・カッブの2人だけで、年俸調停3年目となるビヤーのほか、年俸調停2年目を迎えるバンディとクローザーのマイケル・ギブンズにも放出の可能性があるオリオールズ。今年のドラフト全体1位で指名した大型捕手、アドリー・ラッチマンがメジャーに昇格すると予想される2021~2022年ごろまでに、どのようなチーム作りをしていくのだろうか。

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